りゅうちぇるのタトゥーが議論に… なぜ日本では「刺青」への抵抗感が根強いのか?

りゅうちぇるのタトゥーが議論に… なぜ日本では「刺青」への抵抗感が根強いのか?

 タレントのりゅうちぇるさんがタトゥー(刺青)を入れたと明かし、議論を呼んだ。日本では反社会的なイメージがつきまとうが、最近ではファッションとして認識されつつある。どう向き合えばいいのか? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された記事を紹介する。

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 議論が起きたのは8月のこと。りゅうちぇるさんが両肩に妻ぺこさんと生まれたばかりの長男の名前を刻んだとインスタグラムで明かしたところ、肯定的な意見に紛れて「とても残念」「テレビの出演減りますよ」などと否定的なコメントも書き込まれた。りゅうちぇるさんは「大切な家族の笑顔を守る」という決意を込めたと説明。「隠すつもりもありません。でも意地でも出したいわけでもありません。自然に生きていきたい」と続けた。

 外国人観光客やスポーツ選手、音楽家など、日本でも見かけることが珍しくなくなったタトゥーだが、日本人の抵抗感は根強い。関東弁護士会連合会が2014年に20〜60代の男女1千人に行ったアンケートでは、タトゥーを見たときの印象(複数回答)は「不快」が51.1%、「怖い」が36.6%と多かった。

『イレズミの世界』の著書がある文化人類学者の山本芳美(よしみ)・都留(つる)文科大学教授は「日本特有の、歴史的な経緯がある」とみる。3世紀の歴史書にも登場するタトゥーは、江戸時代になって荒くれ者が好んで彫ったり、罪人の額に目印として刻まれるようになったりして少しずつ暗い印象に。1970年代にヤクザ映画がはやり、「怖い」という印象が根付いた―─。

 ただ最近では、受け止め方が変わりつつある。同アンケートでも「かっこいい・おしゃれ」と答えた人が60代の3%に対し、20代では19.5%だった。デザインが「背中に龍」といった迫力あるものではなく、大切な人の名前や言葉をワンポイントで入れるような形に変わってきた、という事情もあるようだ。

 ラグビーW杯(2019年)や東京五輪(20年)で今後、訪日観光客の増加が見込まれる。タトゥーと接する機会もさらに多くなるはずだが、今でもタトゥーがあると温泉施設を使えないなどの問題がある。世の中の変化にどう対応していくかが、試されそうだ。(解説/朝日新聞社会部・阿部峻介)

※月刊ジュニアエラ 2018年12月号より


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