子どものための料理教室「リトルシェフクッキング」代表の武田昌美さんが、子どもと料理を楽しむコツや、レシピを紹介します。忙しい毎日のなかで、小さな子どもと料理をするのは大変そうですし、安全面も心配です。でも、コツさえつかめば大丈夫。親子のコミュニケーションにもなるし、親の知らない子どもの才能をのばすきっかけになります。なにより、一緒に作った料理は格別ですよ。



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 ファストフードのテレビコマーシャル。ハンバーガーにポテト、そして魅力的なおまけの情報が流れるたびに、我が家の子ども達は口をそろえて「行きたーい!」と大騒ぎ。こんな光景、みなさんのお宅でもありませんか?

 ハンバーガーやポテトなどのファストフードは、健康的な食事に比べ、糖質、油分、塩分がたっぷり。親としては、子どもたちにあまり食べてほしくはありません。かといって、完全にシャットアウトするのも考え物です。

 少し前、娘の幼稚園の長期休みのとき、公園でお友達と遊んだ後に近くのファストフード店へ行来ました。娘はお友達と一緒にハンバーガーやポテトを食べ、一緒におまけを開けてお互いに見せ合いながら、とても楽しそうに笑っていました。でももし、「うちの子はファストフードは食べません」と言って、お友達の誘いを断ってしまったら? 友達との大切なコミュニケーションの時間を奪ってしまうことになります。

 そして、禁止されればされるほど、ファストフードに対する子どもの憧れは強くなります。楽しそうなおもちゃが付いてくるんだ、僕も欲しいな、ポテトってどんな味なんだろう……。

 親が子どもの食生活をコントロールできるのはせいぜい小学生まで。自由にお金を使えるようになった瞬間、ファストフードへの憧れが爆発し、その反動でたくさん食べてしまう。そんな話もよく聞きます。

 親にとって大切なのは、ファストフードを遠ざけるのではなく、「嗜み方を教える」こと。我が家では、こんなルールでファストフードと付き合っています。

(1) 月に2回まで
 月に1度も行かないことも多いのですが、3歳の息子が大好きな電車がおまけとしてついて来るときは、1カ月に2回行くこともあります。袋を開ける瞬間、親も子どもと一緒になってドキドキするのは楽しい時間です。黄色い新幹線よ、早く出てきて!

(2) 大人も一緒に食べる
 子どもの分だけを買って食べさせることはせず、大人も一緒にいただきます。それは、ファストフードを「誰かと一緒に食べるもの」として認識してほしいから。将来、食事がわりに一人でファストフードを食べるようになったら、健康が心配です。ファストフードに行くのは特別なイベントだと、子どもが感じるようにしています。

(3) 席に座って食べる
 店内で食べるか、テイクアウトする場合は自宅の食卓などで座って食べるようにします。ピクニックもいいですね。ポイントは、ながら食べや食べ歩きをせずに、しっかり味わって食べること。ファストフードはおやつにするには高カロリー。我が家ではお昼ごはんとしていただいています。

(4) 他の食事で野菜を摂る
 ファストフードの食事は野菜不足になりがちです。子どもには、「お昼にファストフードを食べたから、夜は野菜を多めに摂ろうね」などと伝え、栄養や健康について意識させる声かけをしています。食べたものはその人の体を作り、健康状態を左右します。日ごろから「おいしい」「まずい」という物差しだけではなく、栄養や健康についても伝えることが、子どもの将来の健康につながるはずです。

 さて、今回は大さじ2杯の油で、フライドポテトにも負けないおいしさになる「オーブポテト」のレシピをご紹介します。我が家の子どもたちも大好きで、出した途端あっという間になくなる大人気のおかずです。

■オーブンポテト
<材料>
じゃがいも(メークイン) 2個
オリーブオイル 大さじ2
塩 小さじ 1/4

<作り方>
1.(大人と子ども)じゃがいもは1cm角の拍子木切り(四角柱に切る切り方)にし、水に10分さらして、でんぷん質を抜き、変色を防ぐ。
2.(子ども)ザルにあげてから、水気をキッチンペーパー等でしっかりとる。
3.(子ども)ボウルにじゃがいも、塩、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせる。
4.(子ども)天板にクッキングシートを敷き、3のじゃがいもを重ならないように並べる。
5.(大人)200度で予熱したオーブンで、20分〜25分焼く。

(文/武田昌美)

※AERAオンライン限定記事