料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「パン耳スティック」。



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 小学生の頃、お彼岸のおはぎを作るのが好きでした。なぜかと言うと、おはぎ用のきな粉砂糖が少し余ったら、母が翌日のごはんに振りかけてくれたからです。忘れられないな、きな粉ごはん。昭和20年代の話です。

 パン耳の揚げものも、昔よく食べた記憶があります。私はいまでも時々作りますので、作り方をご紹介しますね。からめるのはもちろん、きな粉砂糖。今回は昭和テイスト満載です。

 用意するのは食パンの耳。サンドイッチを作ったときの残りでも構いませんし、お近くにパン耳を安く売ってくださるパン屋さんがあるならば、それで十分でしょう。

 パン耳をサラダ油でキツネ色になるまで揚げてください。そして揚がったパン耳はすぐに、保存容器に入れたきな粉砂糖の中に落とし、パン耳にきな粉砂糖をからめてください。全体にじっくりからめたい方は、保存容器のふたを閉めて、4〜5回くらいシェイクするのが一番早いと思います。

 きな粉バージョンもおいしいのですが、ごま塩バージョンもおすすめです。塩はぜひ粗塩を使って、“しょっぱくてやめられない味”をお楽しみください。

(構成/赤根千鶴子)

■新玉
【材料】(作りやすい分量)食パンの耳3枚分(=スティック12本分)、きな粉大さじ2、砂糖小さじ2(*甘めのきな粉砂糖がお好きな方は、大さじ2に)、塩少々、黒ごま小さじ1、粗塩小さじ1/4 

【作り方】(1)食パンの耳6本をサラダ油でカリッと揚げる。(2)熱いうちにきな粉と砂糖をからめる(*パン耳に多少油が残っているほうがジューシーで美味)。残りの6本もサラダ油で揚げ、こちらは熱いうちに黒ごま、粗塩をからめる。

【ワンポイントアドバイス】きな粉と砂糖、塩を入れた保存容器に揚げたてのパン耳を入れ、全体にまんべんなくからめる(*保存容器のふたを閉めて、何回かシェイクしてもよい)。

※週刊朝日  2020年5月8‐15日合併号