放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、「TAE ASHIDA(タエ アシダ)」のデザイナー、芦田多恵さんがデザインしたマスクについて。



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 新型コロナウイルスも熱中症も気を付けなければいけない季節となり、『ユニクロ』の「エアリズムマスク」や、『無印良品』の「夏マスク」をはじめ、マスク生産に異業種が参入している。そんな折、もう少しエレガントなマスクはないものかという声がオシャレ芸能人の間からあがっていた。

 ありました! 『ジュンアシダ』から発売された芦田多恵さんデザインのマスクが、デビュー早々、完売となり、話題となっている。

 芦田多恵さんといえば、故・芦田淳さんの次女で、『miss ashida』『TAE ASHIDA』のデザイナー。コレクションには多くの女優やキャスター、アナウンサー、さらには、お父様の時代から、40カ国以上の大使夫妻がいらっしゃる。

「多恵さんが作るお洋服はスタイリッシュで洗練されたデザインでありながら目上の人に受けるので便利」と25年以上前から絶賛していたのは中井美穂さん。彼女が古田敦也氏と華燭の典を挙げた際、ウェディングドレスをデザインしたのも芦田多恵さんだった。

 また『NHK紅白歌合戦』で司会を務めた仲間由紀恵さんや有村架純さんの衣装は『TAE ASHIDA』。清塚信也さんも、と聞いた。

 世界のファッションブランドを見渡しても、ここまで世代交代がスムーズにいっているケースは少なく、しかも、シーズンごとに華やかなコレクションを行うデザイナーもいまや珍しい。

『TAE ASHIDA』にはメンズラインも誕生したことで、斎藤工さん、Mattさんら、男性のオシャレな顧客も増えたという。

 そんな多恵さんが、プレタポルテの制作過程で生まれた高品質な生地や、接触冷感素材を使用、メゾンの技術を駆使して、もちろん、機能性やデザインにもこだわり抜いて、一点ずつ想いをこめて制作したのが「MASK by jun ashida」。レースやラインストーンをあしらったエレガントなタイプから、ボーダーやカムフラージュのユニセックスなタイプまで、まさしく、多恵さんのコレクションを見ているかのようにオシャレで幅広い。もちろん、“洗えるマスク”だ。

 6月1日から直営店やECサイトで売り出したところ、顧客以外からも多数のリアクションがあったという。再入荷する度に即完売だが、順次、再入荷。新デザインが披露されている。マスク込みのコーディネイトに悩んでいた“出役”の人も、このマスクなら間違いなし。売り上げの10%は新型コロナの医療関係機関に寄付される。

※週刊朝日  2020年7月3日号