放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は桂由美ブライダルハウスの「ファッションマスク」と「タイツ」を取り上げる。



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 ウェディングケーキを象ったビルと、頻繁に内容が変わるショーウィンドウ内のドレスに誰もが目を奪われる。乃木坂のランドマークといえば、『桂由美ブライダルハウス』である。

 もはや説明するまでもないが、桂由美さんは、和装が当たり前だった日本の婚礼にドレスを根付かせた第一人者。国内のみならず、「Yumi Katsura」のウェディングドレスで幸せになった花嫁は世界中にいらして、芸能界でも名前を挙げだしたらキリがない。

 ここ数年では、永井大さん・中越典子さん夫妻、DAIGOさん・北川景子さん夫妻が印象的。昔と違って披露宴のテレビ中継もなければ、ツーショット写真さえ公開してくれない芸能人夫婦も少なくないなか、「Yumi Katsura」の婚礼衣装を身にまとった芸能人は、よほど晴れがましい気持ちになるのだろう。カメラの前に立ってくれることが多いのである。

 桂由美さん御本人は、多忙なキャリアウーマンらしく、きりりと巻いたターバンがトレードマーク。現在も、ドレスのデザインはもちろん、主に週末はお店に出て接客をなさっている。

 創業55周年記念のグッズが話題だった1階フロアには、以前は2階にあった「カフェ・ド・ローズ」なる喫茶スペースが。

 文字通り、バラにまつわる飾りやアート、バラの世界観にちなんだメニューが揃い、婚礼衣装を選びに来たカップルや母娘のみならず、女性誌の編集者や、近隣のオフィス勤めの女性らにもファンが多い。

 加えて、入り口にはヒット商品が並んでいる。まずはフェミニンな花柄マスクだ。ファンには嬉しい人気のドレスと同じ柄。生地はポリエステル93%、ポリウレタン7%という水着素材だから洗って何度でも使える。もちろん日本製だ。

 もう一つは、これからの時期、女性には必須アイテムのタイツ。ブラックとネイビーの2色展開で80デニールのフリーサイズなのだが、3羽の鶴が刺繍されている。

「Yumi Katsura」の友禅コレクションとしておなじみの鶴だ。

 訪れれば、華やかな気持ちになれること間違いなしの『桂由美ブライダルハウス』では、ウェディングドレスのみならず流行りモノが見つかる。運が良ければ、桂由美さんに会えるかもしれない。

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

※週刊朝日  2020年12月4日号