NHKから国民を守る党の丸山穂高衆院議員(36)が9月16日、衆院本会議での首相指名選挙で、自民党の小泉進次郎環境相(39)に投票したことを、自身のYouTubeチャンネルで明かして大きな反響を呼んでいる。



 丸山議員は多角的な観点から小泉環境相に「1票」を投じたことを動画内で説明。「(議場で)失笑が起きていましたよね。非常に失礼だと思う」と語気を強め、「小泉さんに期待している人はいっぱいいると思います。私もその一人です」と語った。

 丸山議員の行動が批判にさらされたのは昨年5、6月だった。北方四島ビザなし交流の訪問団の一員で国後島を訪問した際、北方領土返還に関し「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言をしたことが判明。当時所属していた日本維新の会を除名された。ただ、小泉環境相は衆院本会議で丸山衆院議員に対する糾弾決議が可決された際、採決時に退席していた。

 丸山議員はその後、NHKから国民を守る党に所属。自身のツイッターで議員らしからぬつぶやきが話題を呼び、メディアに度々取り上げられた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で経済状況が厳しいなか、今年6月には国会議員のボーナスが満額で出たことを明かしている。「支給明細書」の写真を投稿し、「2割削減は毎月の歳費だけでボーナスは満額318万、手取り214万、維新も150万。歳費=月々給与はまだしもボーナスは“賞与”だよね?」と投稿。「このコロナ禍、しかも給付金10万もまだ届いてない方が多い中、国会や地方議員に賞与支給とはねぇ。ヒャッハー!世の為になることに使いまーす♪」とつづった。

 丸山議員を取材している政治記者はこう話す。

「北方領土の一件以来、あえてピエロを演じているように見えますが、頭の回転が速く知識量も凄い。普段はマスコミに対しても低姿勢です。小泉議員への1票は旧態依然の政治を打破しようと抗議の意味を込めてのものでしょう」

 丸山議員に対して、批判一辺倒だったネット上では、

「酒に弱いのは問題だが、言っている内容はまともだと思う。じいさんばあさん議員より、この人にチャンス与えてほしい」

「この方の、酒がはいった時の素行の悪さはひどいが、それ以外は無視できないものがある。何より、維新にいた際には、政策立案を担当しており発言を見ても改革の意思も垣間見える。極端な発言が多いのと、仲間を増やせないのが痛い。彼を生かせる土壌さえあれば、とは思う。極めてもったいない人材」

 などのコメントが。小泉環境相に投じられたのは1票のみ。だが、丸山議員の思惑通り、影響力のある1票だったと言えるかもしれない。(牧忠則)

※週刊朝日オンライン限定記事