プロ野球界の中心世代として多くの名選手が誕生した1980年生まれの「松坂世代」も今年で40歳を迎え、現役の選手は5人まで減った。全盛期の力はなくなり、世代交代の波も押し寄せる中で第一線でプレーするのは至難の業だ。その中で40歳以上でも高いパフォーマンスで主力として活躍し続ける「驚異のベテラン」もいる。以下の選手たちはチームの屋台骨を支える貴重な存在だ。



・福留孝介(阪神) 77年4月26日生まれ 43歳
※2019年 104試合出場、打率2割5分6厘、10本塁打、47打点
NPB(日本野球機構)通算成績 1866試合出場、打率2割9分1厘、280本塁打、1045打点
MLB(大リーグ)通算成績 596試合出場、打率2割5分8厘、42本塁打、195打点

 NPBの現役最年長選手。昨年は度重なる故障の影響で5年ぶりに規定打席に到達しなかったが、勝負強い打撃は健在で5年連続2桁本塁打をマークした。首位打者に2度輝いたバットコントロールは芸術の域で、最高出塁率も3度獲得と選球眼も優れている。まだまだ若手にポジションを譲るつもりはない。

・能見篤史(阪神) 79年5月28日生まれ 41歳
※19年 51試合登板、1勝2敗18ホールド、防御率4.30
通算成績 409試合登板、103勝93敗1セーブ47ホールド、防御率3.32

 スリークオーターから繰り出される直球、フォーク、スライダー、チェンジアップを武器に三振奪取能力が高い本格派左腕。先発ローテーションの中心で計5度の2桁勝利をマークした。18年に救援に配置転換され、6月以降は42試合登板で防御率0.86と抜群の安定感だった。40歳シーズンの昨年も救援で自己最多の51試合に登板。今年も投げまくる。

・五十嵐亮太(ヤクルト) 1979年5月28日生まれ 41歳
※19年 45試合登板、5勝1敗4ホールド、防御率2.98
NPB通算成績 822試合登板、65勝39敗70セーブ163ホールド、防御率2.93
MLB通算成績 83試合登板、5勝2敗4ホールド、防御率6.41

 04年に当時のプロ野球最速タイ記録の158キロを計測するなど、若手の時は直球で押す剛腕だった。だが、30代半ば以降はナックルカーブ、カットボールを織り交ぜる投球スタイルで打ち取る。タフネス右腕は日米通算1千試合登板まであと95。十分に達成可能な数字だ。

・石原慶幸(広島) 1979年9月7日生まれ 40歳
※19年 31試合出場、打率1割9分6厘、1本塁打、5打点
通算成績 1616試合出場、打率2割3分6厘、66本塁打、378打点

 正捕手は後輩の会沢翼だが、左腕エース、クリス・ジョンソンの専属捕手として絶大な信頼を寄せられている。キャッチング、ブロッキング技術は球界トップクラスと評価が高く、慢性的な右肩痛が回復した昨年は盗塁阻止率5割(14企図数で7盗塁刺)をマーク。2年ぶりのリーグ優勝奪回に不可欠なベテランだ。

・石川雅規(ヤクルト) 1980年1月22日生まれ 40歳
※19年 23試合登板、8勝6敗、防御率3.84
※通算成績  472試合登板、171勝163敗3ホールド、防御率3.87

 現役最多の171勝をマーク。身長167センチと球界では小柄だが、抜群の
制球力、多彩な変化球、頑丈な体でプロ1年目から5年連続を含む11度のシーズン2桁勝利を挙げている。昨季もチームトップの8勝をマーク。今年は高津臣吾新監督に自身9度目の開幕投手に指名された。40代の開幕投手は22年ぶり5人目。通算200勝を目指す。(牧忠則)

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