なんて幻想的! 夜の海にゆらめくプランクトンをカメラで写すと…

なんて幻想的! 夜の海にゆらめくプランクトンをカメラで写すと…

 夜の海を覗いてみると、美しく、不思議な小さな生き物がいた。人の目には透明に見えることの多いプランクトンは、カメラを通すと色鮮やかに映し出される。



「海のなかには、宝石のようなプランクトンがたくさんいます。その撮影はまさに宝探しのようです」。そう話すのは水中写真家の峯水亮さん。プランクトンとは、あまり運動能力を持たず、主に水中を漂う生物を指し、か弱く感じられるが、じつは知恵や技を持ち、したたかに生きている。不思議な形状や色も、一つひとつに意味があり、戦略に満ちている。

 撮影は新月の日の満潮時に接岸回遊してくるところを狙う。

「海の生物ではイルカやクジラが人気ですが、プランクトンは彼らにとってエサになる重要な生物です。その存在と美しさに多くの人が注目してほしいですね」

■ウツボ亜科のレプトセファルス期稚魚(大きさ50mm/パラオ)

体をとぐろ状に丸めて防御の姿勢をとっている。成長すると、ウツボのような形状の肉食魚になる。

■サザナミウシノシタ属の稚魚(体長20mm/パラオ)

毒を持つ扁形動物のヒラムシの泳ぎ方に似せて敵を欺き、派手な色で警告する。成長するとシタビラメのようになる。

■カワリハコクラゲモドキの有性生殖世代(体長15mm/沖縄県久米島)

エサをおびき寄せるためか、仲間同士で合図をしているのか、グリーンとブルーに蛍光発光している。クラゲの一種として成長する。

■巻貝類のベリジャー幼生(大きさ2mm/山口県青海島)

チョウのような姿の真ん中に薄く貝殻が見え、その下には小さな「足」もある。中心にある小さな二つの点は目である。

■ワカヨウジの稚魚(体長150mm/沖縄県沖縄本島)

龍のような形状で右側が頭部。頭部と尾の近くにある紐状のものは根元から折れて失われる。成魚もほぼ同じ形状。

■ホシムシ類のペラゴスフェラ幼生(体長6mm/東京都伊豆大島)

七色に輝く姿は、まさに海の宝石。幼生時は愛らしい形状だが、成体になるとミミズのようなワーム状になる。

(本誌・鮎川哲也)

※週刊朝日  2018年9月14日号


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