青森県内で6人の感染が判明した新型コロナウイルス。県は患者の初確認以降、行動歴などを公開しているが、受診した医療機関をはじめ、詳細を伏せている部分も多い。有賀玲子健康福祉部長は25日の会見で、情報公開の基準について「他者に感染させてしまうリスクが相当程度低い場合には個別の名前は出さない」と述べた。

 県は患者発生に関する配布資料で、行動歴のほか、年代や性別、居住市町村、職業、濃厚接触者の状況などを公開。一方、「本人等が特定されることがないよう格別の御配慮を」と報道各社に要請している。

 これまでの情報では、四つの医療機関に患者が受診や健康診断のため、感染発覚前に訪れている。有賀部長は「大きな病院でなければ、いつ誰がいたかを把握できる。濃厚接触者に当たる人が確実に分かるものは公表する必要がない」との考えを示す。

 居住区域など患者の個人情報の一部を伏せることに関しては、「基本的にその患者の(現在の)行動が他者に感染させるリスクが少ないのであれば、必要以上の情報は出さない」と強調した。

 一方で、この日は患者が東京から八戸駅までの移動に利用した新幹線の列車名を公表した。「密閉した空間で2、3時間、一緒に過ごしている(人がいる)可能性がある」と公表に至った理由を明かした。

 有賀部長は会見後の取材に、患者が使ったタクシーについても運転手などの特定を進めて症状の有無を確認している―と説明。その上で、「タクシー会社名を出すと、その会社全体を使わなくなることも考えられる。隠したいわけではないのだけれど…」と判断の難しさをにじませた。

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