下北地域の斗南藩士の子孫らでつくる「斗南會津会」(山本源八会長)に、会津藩の白虎隊が戊辰戦争で自刃した「会津戊辰役白虎隊殉難図」の複製が、福島県会津若松市の「新島八重顕彰会」から贈られた。28日にむつ市の円通寺で行われた斗南藩150年献霊祭で披露された。

 複製は書、詩、絵画、少年隊士の氏名の構成で、原寸大の縦165センチ、横130センチ。戊辰戦争で敗れた会津藩が斗南藩として再興し、同寺に藩庁が置かれてから150年を記念し、実物の所有者である同顕彰会の岩澤信千代幹事長が、交流のある山本会長に寄贈を申し入れた。

 白虎隊士が飯盛山で自刃する絵画は、戊辰戦争に朱雀隊士として参戦した画家・渡辺東郊が描いた。勇気に富み、忠義と正義の心が強いことを意味する「忠勇義烈」の書は、会津藩士の家に生まれ、海軍大将を務めた出羽重遠が書いた。詩は会津藩医の馬島杏雨が作ったもので、勇敢に戦った白虎隊士をたたえている。

 寄贈について山本会長は、斗南會津会が懇親会などで歌う会津藩士流亡の歌「下北哀史」の歌詞に白虎隊が登場し、子孫の心のよりどころとなっていることに触れ、「感無量」と感謝。斗南藩150年に関しては「地域の繁栄の基礎を築いた先人にこれからも感謝していきたい」と歴史伝承に向けた決意を新たにしていた。

 殉難図の複製は説明文を添えて同寺の本堂に置かれ、一般公開されている。

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