「暴言…いえいえ大丈夫です。グーパン…文句は言いません。僕、ローンで買われたんですから。」


もし、イケメン彼氏を買えるとしたら、どうしますか?しかも、その彼氏が横浜流星だったら…。そんな女性の妄想が爆発した胸キュン暴発ドラマ『彼氏をローンで買いました』がdTVで5月15日(金)まで会員登録・ログイン不要で無料配信されている。



主人公はエリート彼氏と結婚して専業主婦になることを夢見るオフィスロビーの受付嬢・多恵(真野恵里菜)。猫を被りながらストレスフルな毎日に奮闘中だったけど、ある日、エリートイケメンと結婚したはずの先輩受付嬢、麗華(長谷川京子)と再会。彼女から現在はシングルマザーであり、闇サイトから何でも言うことを聞く彼氏がいることを教えられた多恵。自分の未来と猫を被って結婚に失敗した麗華を重ね合わせた多恵は、酔った勢いで月々39,800円のローンの“彼氏”を購入してしまう…という物語だ。


とりあえずストーリーは、かなりブラック。というのも脚本が野島伸司と聞いて納得してしまう人も多いのでは?古くは『高校教師』('93年)や『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』('94年)『未成年』('95年)など当時、禁断の恋や体罰、虐待がからんだ作品を次々と発表し、社会現象を生んだ名匠脚本家。最近ではdTV×FODで配信された『パパ活』など、配信ドラマだからこそできる内容で新たな時流を作っている。今回の『彼ロン』もdTV×FOD作品。そういう意味でも地上波ドラマに慣れきったイマドキの若者にはショッキングな内容かもしれない。しかし、この作品は昔の作品と違ってブラックといえでも、めちゃくちゃポップでキュート。横浜も真野もとにかく明るい芝居のため、ヤバそうなフレーズが次々に出てきても、面白くて見やすい演出となっている。



多恵が闇サイトで見つけたジュン(横浜)の値段は500万円。上半身、裸にされ値札を付けられたジュンを見れば、衝動買いしてしまう彼女の気持ちも分かるだろう、いや分かるはず、というか買わずにはいられないだろう(笑)。しかも麗華から「家来のような彼氏になる」「ローンの彼氏にストレスをぶちまければ、本命彼氏とは穏やかに向き合える」なんて言われれば、ためらうのもおかしい。なんせ月々サンキュッパなのだから。


多恵の家にやってきたのは段ボール箱に入れられ、口をガムテープでふさがれたジュン。最初は戸惑っていた多恵だけど、ストレス発散のため殴るわ、ナプキンを買ってこさせるはやりたい放題。もうヤバ過ぎ(汗)。

また多恵の作ったチャーハンを食べて「んま。マジマンジ!!」なんて明るく軽いトーンで言われると、『初めて恋をした日に読む話』で横浜が演じた由利匡平を思い出してしまう。『あなたの番です-反撃編-』や『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う』の横浜のキャラクターとは大違い。キャラクターがすっごくリアルなのもハナ丸。そう、こんな可愛いジュンだけど、闇サイトで売られるだけあって、めちゃくちゃクズ男っていうところにそそられる女性もいるかもしれない。


猫をかぶってない多恵とジュンの掛け合いもバッチリ。何かあるたび、グーパンする多恵だけど、ジュンは全然悲愴な部分を見せない。それでもいろいろあって…。ジュンと一緒にいるところを本命彼氏の俊平(淵上泰史)に見られたりと、波乱万丈の連続に釘付けとなってしまう。


猫を被って最高のエリート彼氏を手に入れるか、猫を被らず、ありのままの自分を見せられるローンの彼氏を手に入れるか。多恵が選ぶ幸せへの道は、きっとあなたを「そうきたか」と思わせるだろう。



dTV×FOD共同製作ドラマ「彼氏をローンで買いました」


■出演: 真野恵里菜 横浜流星 ほか

■監督:加藤裕将

■脚本:野島伸司   

■企画:上田徳浩(エイベックス通信放送)、清水一幸(フジテレビジョン)

■プロデュース:辻村和也(エイベックス通信放送)

■プロデューサー:郷田悠(FCC)

■制作協力:FCC

■製作著作:(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン 



文:今 泉