(趙章恩・ソウル在住ジャーナリスト)

 韓国の新型コロナウイルス対策は、5月6日から通常の経済・社会活動を行いつつ徹底した感染予防対策を実施する「生活防疫」に切り替わった。

 これに伴いスポーツも再開。プロ野球は1カ月以上遅れの5月5日に開幕した。無観客試合だが、ファンの顔写真を募集して客席に張り、チアリーダーたちはマスクをして盛り上げた。

 今年のリーグ戦は米スポーツチャンネルESPNも中継。開幕戦は米国東部時間で午前1時に生中継され、深夜にもかかわらず約17万人が視聴、翌日午後の再放送を合わせ約27万人が視聴した。特に米ノースカロライナ州では、地元にメジャーリーグ球団がなく、韓国の球団「NCダイノス」(親会社は韓国オンラインゲーム会社NCソフト)のファンが急増している。同球団を州知事や地元マイナーリーグチームも応援する理由は、「ノースカロライナ」の略字が「NC」だから。今年合流した外国人投手が同州出身という偶然も重なった。

 NCダイノスも米国ファンを囲い込むためSNSに英語で試合情報や動画を掲載。韓国では米国中継により、球場内に広告を出した企業や、サムスン、LG、起亜自動車など球団の親会社のマーケティング効果も期待されている。