(嚴在漢・産業タイムズ社ソウル支局長)

 借金を恐れない韓国人の負債増加速度が深刻さを増している。

 国際金融協会(IIF)の「グローバル負債モニターリポート」によれば、新型コロナウイルスが本格化した今年1〜3月期に韓国で家計、政府、金融部門の負債が急増、国内総生産(GDP)対比の負債割合は336・4%と、前年同期(315・1%)と比べて21・3%も増える結果となった。

 いままで韓国は負債に耐えられる能力が他国に比べて良好という評価だったが、ついに負債のファンダメンタルズ(基礎的条件)が世界平均を下回った。

 4〜6月期以降に懸念される、企業負債の本格化と補正予算による政府負債の増加、不動産市場の不安定さによる家計負債の急増などを考えると、韓国経済における「借金の問題」は軽視できない。

 なかでも不動産市場は、ソウル市内のマンション価格で見ると、文在寅政権の3年間で平均40%程度値上がりし、一部では2倍の価格でも完売しているという。

 韓国の不動産価格は「狂風」に例えられるほど、天井知らずの勢いで暴騰しており、文政権の国政運営のアキレスけんになりそうだ。