(嚴在漢・産業タイムズ社ソウル支局長)

 2019年4月、韓国は世界に先駆けて第5世代移動通信システム(5G)を電撃的に開始。以降、紆余(うよ)曲折はあったものの、時間がたつにつれて韓国のICT(情報通信技術)はその威力を発揮し、今年9月時点で5Gの加入者数は800万人を突破したほか、スマートフォン(スマホ)を2台以上使用するユーザーが増えた。

 5G向け部品の大半は日本製で、日本メーカーによるコア部品別の韓国国内シェアは60〜100%にも達する。一方、韓国国産化率は0〜10%に過ぎない。過度な対日依存は、グローバル市場における先取り戦略の妨げになる可能性を抱えている。

 そうした実情は、韓国科学技術情報通信省が国会予算政策処に提出した「日本依存度が高い5G向け装置・部品の現状」資料を分析した結果で分かった。日本勢が掌握しているコア部品は、5G向け中継機やスモールセルなどといったネットワーク装置で、端末から超高速データを伝送するコアな役割を果たす部品だ。

 日本は光繊維の精密加工と微細半導体プロセスの技術を武器に、韓国の5G向け部品市場を事実上掌握しており、韓国大黒柱産業の心臓部で大活躍しているのだ。