岡山理科大(岡山市)は14日、獣医学部獣医学科(今治市)を受験した四国の学生の授業料を減免する特待生枠「四国入学枠(四国枠)」について、12日までの入試判定の結果、2020年度の合格者がいなかったことを明らかにした。一方、同科の一般入試前期SA・SAB方式やセンター試験利用入試CIの志願者は計1359人と過去最多を記録。同大は、制度の在り方や受験生への周知活動などを今後検討するとしている。
 四国枠は、卒業生に四国で獣医師として働いてもらい、長年の課題である地域の獣医師不足を解消しようと設けた制度。試験は特別推薦入試(専願制)とセンター試験利用(併願制)の2種類あり、計20人以内が選ばれる。合格すれば入学後最大6年間、年100万円の授業料支払いが猶予され、卒業後に獣医師として四国で5年間勤務すれば返済が免除される。
 大学によると、四国枠の志願者は18年度6人(合格者4人)、19年度6人(1人)、20年度4人。四国の高校を訪問したり進学相談会を開いたりして四国枠を説明してきたが、獣医学部を開設した18年度以降毎年、志願者数が採用予定者数を下回っている。
 県は「合格者がいなかったのは大変残念。岡山理科大は結果を十分に検証し、特別枠が十分に効果を発揮できるよう、受験生らへの周知活動などに取り組んでほしい」とコメントした。