新型コロナウイルス感染拡大で今年の学位記授与式を中止した愛媛大は、松山市文京町など3カ所のキャンパスにある全7学部の校舎前などに卒業記念パネルを設置している。27日午後に撤去予定で、愛媛大は「人生の節目となる大切な行事がやむを得ず残念な形となったが、せめてもの祝意を伝えたい」としている。
 文京町の城北キャンパス南加記念ホール前には「ご卒業おめでとうございます」の言葉と学歌に、松山の街並みを添えた特大のパネルを設置。19日には一足早くはかま姿で記念撮影をする4年生の姿もあった。
 学生総代として答辞を述べる予定だった社会共創学部4年寺田淑乃さん(22)は「仲間と一緒に式典に出て、家族や先生にお礼を言いたかったので少し残念だが、卒業式の開催予定だった24日にはパネルの前ではかま姿で記念撮影したい」と笑顔。「社会共創学部1期生としていろんな事に挑戦させてもらえた。大学院で研究を進め、大学発ベンチャーでの起業も目指したい」と目標を語った。
 愛媛大によると、学部卒業は約1800人、大学院修了生は約400人の予定。4月6日の入学式も中止を決めており、新入生向けにも同様のパネルを設置する予定。