アーチェリーの県高校選手権が28日、今治市あばらこ射場で行われた。2校11人が出場した男子は、今治東の別府杜倭が優勝。松山東雲勢8人が争った女子は、1年生の鈴木さくらが頂点に立った。
 県アーチェリー協会が6月に予定していた記録会を、中止となった県高校総体の代替行事として開催した。
 今治東の主将・別府は「全国でも勝ち上がれる」(県協会)という好スコアで快勝。「最後の大会で自己記録を出せた。(競技に取り組んだ)自分の6年間をぶつけられた」と充実感を語った。
 部活ができない間も、体に染みこませた感覚を失うまいと、自宅で弓を引く基礎練習を繰り返した。「悔しさもあったが、その間に自分を見直した。力にできたと思う」。逆境に歯を食いしばってきた日々が、安定感の下地になった。
 人見知りしがちだった性格も「成年や障害者の選手との交流を通じ、強くなった」という。困難な年に主将を務め「みんなが助けてくれた。本当に成長できた」。2人が出場した北条の中橋啓主将も「練習不足だったが、成果を出す場があり本当に良かった。区切りができた。周りを見て、気配りができるようになったと思う」と3年間を振り返った。
 松山東雲の8人が出場した女子は、主将の舟見舞姫が唯一の3年生だった。「記録会を大会にしてもらい、やりがいを感じた。これからも競技を続ける。大学ではやり直せない基本的な技術を身につけられるよう、高校生活の残りを過ごしたい」と話した。