ラッパー・狐火に映画撮影の洗礼!?
映画『GEEK BEEF BEAT』
公開記念単独インタビュー!

孤高のポエトリー・ラッパーの狐火(きつねび)さんの、書き下ろし曲満載で送るルーズでハートフルな家族の成長物語、映画『GEEK BEEF BEAT』が新宿K’s cinemaにて本日3月21日(土)〜3月27日(金)に1週間限定で公開中です!

今回は、宮城の片田舎で妻の雪子(役:内田慈さん)と中学生になる娘の花(山口まゆさん)と3人で暮らす東野春男36歳を演じた主演の狐火さんに、撮影の思い出や鳥皮ささみ監督や共演者の皆さんとの楽しい?!エピソード、そして本作品の見所などたっぷりとお話を伺いました。

―――― 鳥皮ささみ監督は、MOOSIC LABの直井卓俊さんから狐火さんのご紹介を受けたと仰っています。そもそも狐火さんと直井さんとはどの様なご関係なのですか?

狐火さん
松居大悟さん率いる劇団ゴジゲンの中に奥村徹也さんって方がいらっしゃるんですね。その奥村さんが2018年のMOOSIC LABに参加した際に、アーティストとコラボする企画なのでどうしようか?ってなった時に、松居さんが僕のことを紹介してくれて、一緒に『cat fire』という短編映画を作らせていただきました。

全然評価は良くなかったんですけど、それが映画の初主演で、その時に直井さんが観てくれて、僕は自信も何もなかったんですけど「良かったら今年もやってみませんか?」みたいに言われて。で、紹介されたのが鳥皮ささみ監督だったんです。

―――― 共演されている内田慈さん&山口まゆさんに鳥皮監督の印象をお聞きすると、明確なイメージを持って撮影に挑んでいるのではないかといった感じを受けます。狐火さんから見た鳥皮監督の印象はいかがですか?

狐火さん
『cat fire』はドキュメンタリーに近い形で、台本も少しはあったんですけど、ほとんどない感じだったんです。今回はガッツリ台本もありますし、ここはこうして欲しいといった演技指導もすごく入っていたので、、、そうですね、、、確かに何度も何度もやらされましたけど、、、でも僕が素人だからとか、そういう足らない所があるからだなと思ってやっていました。

ただ、宮城県で5日間撮影しているんですが、その最終日の早朝5時くらいですかね、田んぼの真ん中200メートルぐらいの距離を往復6本全力で走るっていう、ほんとは一本で良かったんだと思うんです。けど、「もう一本行きましょうか」、「もう一本行きましょうか」って、結局6本ぐらい走った時に、ちょっと貧血で倒れて肩を怪我してしまった時に“あれ?でもこんなに走る意味あったのかな?”ってちょっと思ったフシはありました。

何があっても初めてのことで、鳥皮さんも長編監督が初めてなので、お互い何が正しいのかわからない状態で撮影したんです。でも多分、内田さんと山口さんがやられているのが正しいとは思うんですけど。

―――― “走るシーン”はやはり最後の方が使われたんですか?

狐火さん
いや、序盤の勢いがあった時と貧血で転んだものと、貧血で転んだあとにもう歩くことしかできないシーンなど、ちゃんと3回使って頂きました。

その時は「俳優さんって大変なんだな」って思ってたんですけど、撮影が終わり内田さんに「こんなことがあったんですよ」って話をしたら、やっぱり「それは、ひどい!」って(笑)「監督ひどい」って(笑)。

―――― (笑)ところで、作中の歌詞は鳥皮監督から指示があったのですか?

狐火さん
そうですね、撮影前にシチュエーションだけが最初に渡されて、「曲は好きに書いてもらっていいです」ということでした。出来上がった曲を観ていただいて、直しがやや入ったりはしましたけど、そこまで大胆な直しではなく、基本的には自分で書かせていただきました。

―――― 撮影中は、監督の家で皆さん食事を頂いたそうですが、飲んだりした時の面白い話やその他エピソードはございますか?

狐火さん
撮影の時は監督もみんなもイッパイイッパイだったので、お酒を飲んだりとかはありませんでした。

でも、もしかしたら内田さんからお話をお聞きになっているかもしれませんが、宮城でレンタカーを借りて監督が運転し、その後東京でも撮影があってやっぱり監督がレンタカーを運転しているんですけど、僕が見ているだけでも3回はぶつけました(笑)。

よほどイッパイイッパイだったんだと思うんですが、路肩の石とか、都内でも壁にすっちゃったり。僕と山口まゆさんと内田慈さんと監督が4人で乗っていて、監督に運転していただいたんですけど、コンビニに入って「何か買いましょうか?」って時に、監督がドライブのまま車を下りたので、車がまっすぐ走って縁石にぶつかるみたいなこともありましたし、それも5回ぐらい(笑)。

―――― ストーリーの中でも、“こんなものを車に装備すれば事故が無くなる”ってシーンがありました。撮影している監督が事故っていたんですね(笑)

狐火さん
実は、最終日もパトカーを呼んで終わっていて、監督だけ事情聴取を受けいて、みんなは帰っていきました。レンタカー屋さんのブラックリストに載っているかも(笑)。

それと、スタッフさんが少なかったこともあって、監督のお母さんが大活躍。みんなの分のお弁当を買って来てくれたり、お夕飯もそうですし、監督の9割はお母さんで持っていたというか(笑)、監督の悪口みたいになっているけど、ほんとにお母さんに良くしていただきました。