山崎まどか×山内マリコ、ジャームッシュ最新作「パターソン」の日常描写にほれぼれ

山崎まどか×山内マリコ、ジャームッシュ最新作「パターソン」の日常描写にほれぼれ

 ジム・ジャームッシュが約4年ぶりに手がけた長編劇映画「パターソン」の公開記念トークイベントが8月8日、都内で行われ、コラムニストの山崎まどか氏、小説家・エッセイストの山内マリコ氏が出席。さまざまなカルチャーに精通する2人が、本作の魅力を語り合った。

 米ニュージャージー州パターソンで暮らすバス運転手のパターソンが、もう1つの顔である“詩人”の視点から単調に見えがちな1週間を、美しくかけがえのない時間として切り取る姿を描く。主演は「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバー。永瀬正敏が「ミステリー・トレイン」以来27年ぶりにジャームッシュ作品に出演し、日本人の詩人を演じている。

 「本当によかったです」と作品を絶賛する山内氏は、「こういう“日常もの”は淡々として、つまらなくなりがちですが、登場人物たちの生活に入り込めて、見終わった後にちゃんと何かが残る」とその魅力をコメント。また、プロの執筆業という立場から「商業的な成功を目指さずに、バスの運転者をしながら、プライベートで詩を書くというのは、ある意味1番幸せで、うらやましい」と語った。

 山崎氏も「最近のジャームッシュ作品では1番好き。変わらないけど、新しい魅力がある」と本作に太鼓判を押し、「アメリカは基本的に車社会で、人々が分断されているが、独特な高さで町を回遊するバスが舞台だからこそ、車からは見えない社会や人々の物語が交錯している。まるでパターソンという町が詩を奏でているよう」と風情を醸し出す設定の妙にほれぼれしていた。

 「パターソン」は、8月26日から全国順次公開。

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