浅野忠信、京都国際映画祭「三船敏郎賞」を受賞 「牧野省三賞」は新藤次郎氏に

浅野忠信、京都国際映画祭「三船敏郎賞」を受賞 「牧野省三賞」は新藤次郎氏に

 吉本興業グループが企画推進する京都国際映画祭2017が10月12日、京都・西本願寺で開幕し、オープニングセレモニー内で「牧野省三賞」「三船敏郎賞」の授賞式が行われた。今年は故新藤兼人監督の次男としても知られるプロデューサー・新藤次郎氏が「牧野省三賞」、「沈黙 サイレンス」「マイティ・ソー バトルロイヤル」(11月3日公開)などに出演し、世界でも活躍する俳優・浅野忠信が「三船敏郎賞」を受賞し、歓喜のコメントを寄せた。

 「牧野省三賞」のプレゼンターを務めた俳優・津川雅彦から「新藤兼人監督と一緒に数々の名作を世に送り出してくれた功績によって、今回の受賞に至りました。次郎ちゃん、『牧野省三賞』もらってくれてありがとう!」と激励の言葉を投げかけられた新藤氏は、「私の父も同じ賞を受賞させいただいております。とにかく光栄です」としみじみ。「新藤兼人が京都の地で映画界に入ったのは、23歳の頃と聞いています。その後、設立した独立プロ・近代映画協会の本社もこの地にありました。新藤兼人にとって京都がなければ、その後の映画人生はなかったはず」と語った。

 そして「牧野省三さんという名前は、僕らにとっては歴史の人。そして独立プロの元祖だったと思っています。当時は映画を誰でもつくってよいという時代ではなかった。それでも自分がつくりたい映画を製作するために、自分のプロダクションを打ち立てた。牧野さんがいなければ、新藤兼人も独立プロを設立する思いには至らなかった」と告白。やがて「私自身も『牧野省三賞』の名を汚さないように頑張っていきたいと思います」と意欲を示していた。

 一方、役所広司、仲代達矢、阿部寛に続いて「三船敏郎賞」を獲得した浅野。選考委員の映画評論家・佐藤忠男氏は、三島有紀子監督作「幼な子われらに生まれ」での好演を例に挙げた後「四方八方に気をつかいながら泰然自若としているさまは、日本人としての理想像のひとつ。三船さんとはタイプが違うけれど、胸を張って推薦できる。(今年の選考は)非常に楽でした」と受賞理由を明らかにした。

 トロフィーを受けとった浅野は「大先輩である三船敏郎さんの名を冠した賞をいただけるというのは、俳優としてとても嬉しいです!」と喜びを爆発させた。「(三船に)お会いしたことはないですが、役をつくるうえでの疑問を何度か尋ねたことがあります。その都度、僕の勝手な思いですが、答えをいただいて、様々なことを乗り越えてきた。(今回の受賞は)自信につながりますし、これから三船さんのような俳優になれるように頑張っていきます」と心の底から謝意を示していた。

 木村大作氏、野上照代氏、篠田正浩監督も受賞している「牧野省三賞」は日本映画界の発展に寄与した映画人に、「三船敏郎賞」は国際的な活躍を期待される俳優に贈られる。京都国際映画祭2017は、10月15日まで開催。

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