ERPのSaaS利用率は横ばい、CRM・SFAでは28.0%と順調に上昇――矢野経済研究所がクラウド利用率調査

ERPのSaaS利用率は横ばい、CRM・SFAでは28.0%と順調に上昇――矢野経済研究所がクラウド利用率調査

 矢野経済研究所は、ERP(Enterprise Resource Planning)およびCRM(Customer Relationship Management)・SFA(Sales Force Automation)といった業務ソフトウェアの利用状況について、国内の民間企業を対象とした郵送アンケート調査を実施した。その結果に基づき、SaaSの利用率について分析し、このほどその概要を発表した。

SaaSの利用率と次回システム更新時のSaaS導入予定

ERPではシステム基盤にIaaS/PaaSを利用する形態が先行して拡大か

 2018年7月から11月にかけて、国内の民間企業を対象として業務ソフトウェアの導入実態に関する郵送アンケート調査を実施し、528件の回答を得た。ERP(財務・会計、人事・給与、販売管理、生産管理・SCM)やCRM・SFAを現在導入している企業に、SaaSを利用しているかどうかを質問した。

 財務・会計システムを導入している495社、人事・給与システム導入483社のうち、SaaSを現在利用している比率は、財務・会計で2.8%、人事・給与5.0%となった。ERPにおいては、2012年の調査開始以降、利用率は概ね横ばいで推移している。

 SaaS利用率は短期的に大きく伸びる傾向はみられないが、アンケート結果からは将来的には利用したいという意向はあるため、長期的には緩やかに増加していくと見込む。ただし、SaaSよりも、システム基盤にクラウド(IaaS/PaaS)を利用する利用形態のほうが先行して拡大していると考える。

 一方で、CRM・SFAを導入している132社では、SaaSの利用率は28.0%であった。過去の調査結果と比較してもSaaS利用率は順調に上昇しており、CRM・SFAについては今後ともSaaSを中心に導入が進む見通しである。なお、これらのSaaS利用率はアプリケーションを利用するパブリッククラウドのSaaSを対象としており、システム基盤のみをクラウド(IaaS/PaaS)とする利用形態は対象としていない。



今後SaaSを利用したい比率は、財務・会計と人事・給与で1割程度

 今後システムの導入・更新計画がある企業(財務・会計165社、人事・給与89社、販売管理146社)に対して、予定している導入形態について質問した。SaaSと回答した比率は、財務・会計システム9.1%、人事・給与システム9.0%、販売管理4.1%となった。高い比率ではないが財務・会計と人事・給与では1割程度あり、今後システム更新のタイミングではSaaSが検討される機会は増えるであろう。

 販売管理システムや生産管理システム・SCMについては、企業毎に業務内容が大きく異なるが、財務・会計システムと人事・給与システムは企業による差が小さいため、SaaSで提供し易い。ベンダーから提供されるSaaSの種類も最近徐々に増えてきており、長期的には緩やかに上昇していくと見込む。

 今回の調査結果について詳しくは、矢野経済研究所が発行したレポート「ERP/業務ソフトウェアの導入実態 2019」に掲載されている。

EnterpriseZine編集部[著]


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