「僕たちがやりました」視聴率がもっと伸びないとおかしい、面白い。少し原作と方向が変わってきた3話

ドラマ「僕たちがやりました」(カンテレ制作)第3話。視聴率は、前話から0.1ポイント持ち直しての6.6%。相変わらず好調とは言えないが、内容の良さからしっかりと固定ファンはついてる模様。しかし、視聴率と面白さが必ずしも比例するとは限らない。終わるころには二ケタになってるだろう、と、漠然と思えるほど毎週ドキドキして観てる。


再現度が高いと言われているこのドラマだが、第3話で原作と方向性が変わってきた。制作側はもともとオリジナルの結末を用意と宣言しているので、もしかしたら、この3話がターニングポイントになるのかもしれない。

あらすじ


プーケット逃亡計画は、パイセン(今野浩喜)が逮捕された事で破綻してしまう。トビオ(窪田正孝)が行き場をなくし途方にくれていると、マル(葉山奨之)から電話がかかってくる。空港に行かなかったのは、トビオとパイセンがプーケットに逃げれば自分は助かると思ったからと、素直に謝られたトビオはマルと合流する。

逃亡だけしてても辛いだけだと、2人はパイセンから貰った500万で遊ぶことに。手始めにキャバクラに行き、その後ネットカフェで風俗店を検索する2人。しかし、眠っていたトビオが眼を覚ますと、置いてあった一万円札に「ごめん」の文字が。マルは、トビオの金を盗んで逃げてしまった。

原作との違い


第3話は、ドラマオリジナルキャラクターの菜摘先生(水川あさみ)がストーリーに本格的に関わってきた。隠していた金を取りに、夜の部室に侵入したトビオは、見回りに来ていた菜摘先生に見つかってしまう。

菜摘先生は爆発事件前夜、ヤバ高から出てくるパイセンと、マスクを被ったトビオ達の姿を見かけている。当然、パイセンと仲の良いトビオ達を疑っているかと思われていた。しかし、菜摘先生は、同じく爆発事件前夜にパイセンをヤバ高校内で見かけて通報した、ヤバ高教師の熊野(森田甘路)を疑っていると、トビオに打ち明けた。なぜそんな時間に校内にいたのかということと、熊野がヤバ高生に暴力を振るわれていたことが理由だという。

その後トビオは、今宵(川栄李奈)のアパートに逃げ込み、そこで伊佐美(間宮祥太朗)と再会する。性に奔放過ぎる2人についていけず、今後の共同生活を嘆いていたトビオだったが、たまたま見たニュースで、爆弾がプロパンガスに引火して大爆発が起きたことを知る。

そのプロパンガスの位置と、自分たちが爆弾を仕掛けた場所を照らし合わせ、トビオは、熊野が爆弾の位置を変えたと考える。自分達が犯人ではなく、真犯人を警察に突き出せば助かると、希望を持つトビオと伊佐美だったが、アパートの外にはケガで車椅子の市橋(新田真剣佑)を含むヤバ高生が囲んでいた。

ほぼ原作通りだけど、全然違う!


ストーリーの流れやセリフなど、相変わらずの原作再現度の高い第3話だった。しかし、原作ではトビオが熊野を真犯人だと考えるシーンはない。

原作では、自分が犯人だと思い、罪の意識を背負いながらの逃亡になる。エロいことに現実逃避をし、絶望の逃亡生活で人間が壊れていく様を描いていた。未来になんて全く期待していない。

しかし、ドラマでは真犯人を警察に突き出すという希望、生きる目標がある。同じように逃亡生活をしても、意味合いが全然違う。4話予告で、原作で見た事のあるようなシーンが多々見られたが、全部ニュアンスが変わってしまう。エロいことをしたら、ただエロいだけになってしまうのだ。

もちろん、熊野が犯人だと決まったわけではないし、「やっぱり僕たちが犯人だったね」なんて事になる可能性がないわけではない。

それでも、菜摘先生と熊野が今後も物語のキーになるのは間違いなさそう。そっくりなのに、ニュアンスと結末が全然違う。原作を読んでいるものからすると、ワクワクするけど、ちょっと不安にもなる。

(沢野奈津夫)

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