青森の弘前れんが倉庫美術館では、展覧会「Thank You Memory ─醸造から創造へ─」を、2020年4月11日(土)から8月31日(月)まで開催する。

場所と建物の“記憶”

明治・大正期に酒造工場として建設された「吉野町煉瓦倉庫」を改修し、2020年4月に誕生する弘前れんが倉庫美術館。その開館とともに開催される「Thank You Memory ─醸造から創造へ─」では、場所と建物の“記憶”に焦点をあて、煉瓦倉庫や弘前の歴史に新たな息吹を吹きこむアーティスト8人の新作を中心に紹介する。

建築空間を活かした作品展示

本展の見どころは、酒造工場時代の面影を残す、倉庫の建築空間を活かした作品展示だ。写真家の畠山直哉は、建物改修の過程を追った写真作品を館内の各所に展示。一方、笹本晃はダイナミックな建築空間に合わせて、倉庫に残された建具や資材を取り入れたインスタレーションを展開する。

歴史や対話から生まれる作品

加えて、弘前の歴史や人びととの対話を通じて生みだされる、この地に根ざした作品にも注目。中国出身の尹秀珍(イン・シウジェン)は、市民から提供を受けた100着もの古着を素材に、弘前の街をモチーフとした立体作品を発表する。また、パリを拠点に活動するジャン=ミシェル・オトニエルは、弘前特産品のりんごに着想。れんが造りの空間を彩る、鮮やかなガラス彫刻を楽しめる。

奈良美智の《A to Z Memorial Dog》も

さらに会場には、奈良美智の《A to Z Memorial Dog》も登場。2006年に煉瓦倉庫で開催された奈良の展覧会を支えたボランティアの人びとへ、感謝の気持ちとして贈られた作品の再展示となる。加えて、近年自身のルーツを求めて旅をする奈良は、そうした旅先での出会いを収めた写真作品も展示する。

展覧会概要

弘前れんが倉庫美術館 開館記念 春夏プログラム「Thank You Memory ─醸造から創造へ─」
会期:2020年4月11日(土)〜8月31日(月)
会場:弘前れんが倉庫美術館
住所:青森県弘前市吉野町2-1
開館時間:9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(4月28日(火)、8月4日(火)は開館) ※祝日の場合は翌日に振替
観覧料:一般 1,300円(1,200円)、大学生・専門学校生 1,000円(900円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、弘前市内の留学生、満65歳以上の弘前市民、ひろさき多子家族応援パスポートの所持者、障がいのある方と付添1名は無料

【問い合わせ先】
弘前れんが倉庫美術館
TEL:0172-32-8950