調査報道とファクトチェックに取り組む「InFact」(運営:NPOニュースのタネ)は12日、「《週刊》ネット上の情報検証まとめ」で、インターネット上で最近話題になった"要注意"情報を発表した。

 取り上げられたのは、8月1日、Twitterユーザーが「中国から郵送されてくる謎の種子は 『ジャイアント・ホグウィード』と判明。 樹液が皮膚につくと火傷のようにかぶれる猛毒。」などとする投稿。

 「ネット上の情報検証まとめ」はこの投稿について、「6月から7月頃にかけ、海外や日本で、中国から発送されたと見られる身に覚えの無い小包の中に正体不明の植物の種子が入っていたという事例が相次いだ。発送者の意図やこれが何の植物かが未だ定かではない中、種子の正体は『ジャイアント・ホグウィード』という有毒植物ではないかという憶測が多数拡散。その中にはエッセイストの竹内久美子氏や工学者の大澤昇平氏など、著名人の投稿もある。

 ジャイアント・ホグウィードはセリ科ハナウド属の植物。樹液が有毒で、皮膚に触れるとやけどなどの症状を引き起こすことがある(ただしネット上で出回っている被害画像は出典不明で真偽の定かでないものが多い)。なお、種子は樹液を含まないため、触っても被害の可能性は低い。

 その種子の写真はカナダ食品検査庁のサイトで見ることができる(正確には果実で、中に種子が入っている)が、これまでに国内外で報告されている『謎の種子』の写真とはいずれも見た目の特徴が異なる。例えば、ネット上で根拠の一つに挙げられた神奈川県三浦市に届けられた種子(果実)の写真について、日本植物分類学会はJ-CASTニュースの取材に『形態的特徴からコリアンダーの可能性が高い』『明らかにハナウド属ではない』と回答している。

 アメリカの農務省動植物検疫所は7月29日、全米各地に届けられた『謎の種子』について一部の分析結果を公表。キャベツやハイビスカスなど一般的な食用・園芸用植物の名前が挙げられているが、その中にジャイアント・ホグウィードは含まれていない。その後も現在までに、有毒植物と判明した例は国内外で報告されていない。」とした。

 その他に紹介された真偽不明情報は、次のとおり。詳細は「《週刊》ネット上の情報検証まとめ」(毎週水曜掲載)で確認できる。

●「野党の国会開催要求 正当なプロセスを踏んでない」
 =法律に定めた要求書を提出済み

●「真夏の北半球でコロナ急増の先進国は米国の一部と日本くらい」
 =日本と外国で尺度が違う グラフに無い国で増加も

●「ドイツの高校では週2回(新型コロナを)無料で検査」
 =ある1つの高校での取り組み

●「レバノン爆発の原因物質は韓国から輸入」
 =韓国から輸入はインドに保管の別物

記事全文:https://fij.info/archives/7731
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