民泊ブームの到来でどんな旅行客が一番得をするのか?

答えは断然、後者です。
 
実は民泊新法の施行以前から、「簡易宿所」という形態で、空き家や空き室を合法に宿泊所として貸し出すことが可能でした。
 
報道によれば、政令指定都市の簡易宿所の数は4342件で、ここ5年で3倍に増えたそうです。民泊新法では宿泊日数の制限があったり、申請手続きが複雑だったりするため、今後は簡易宿所の件数がさらに増えていくと予想する専門家もいます。
 
私も今年7月から、新潟県南魚沼市で築250年のお寺だった建物で簡易宿所の許可を取り、これまで100人の旅行者を受け入れてきました。
 
私の宿所は8人まで泊まることができ、先月、広島から大学生が8人で泊まりに来ました。一泊につき1人約2000円でした。しかし、1人で泊まると6000円くらいしてしまい、その辺のビジネスホテルと変わらなくなってしまいます。
 

「簡易宿所」なら1人約3400円で泊まれる?

来月、群馬県の草津温泉に、友人家族と私の家族計7人(大人4人子ども3人)で行きます。温泉付きの一戸建ての簡易宿所を予約したのですが、一泊2万4000円で、1人3400円程度です。1人で予約した場合でも、2万円くらい取られます。
 
周辺の旅館やホテルを同じ条件で探しましたが、ほとんどが5万円以上してしまいます。素泊まりで2万4000円の民宿がありましたが、他のお客とトイレ・バスは共同で、しかも、口コミ欄には「虫の死骸があった」「布団が匂った」「他の客がうるさかった」などのコメントが多数見られました。私たちが泊まる宿所はこれまで106件の口コミがありますが、ほとんどが5つ星評価です。
 
一戸建てを丸々貸し切れるので、温泉は好きな時に入り放題だし、他のお客さんの声を心配する必要もありません。しかも、私も友人家族も小さい赤ちゃんを抱えているため、壁が薄い民宿だと、夜泣きで他のお客さんに迷惑をかけてしまうかもしれません。
 
素泊まりなので、夜ご飯はでませんが、外食で1人2000円のものを食べたとしても、3万2000円くらいで済みますね。
 

旅行者の人数が多いとお得な理由は、人数が増えてもスタッフの負担が軽いため

なぜ、人数が多ければ多いほどお得になるのでしょう?
 
旅館やホテルはスタッフが常駐し、食事を提供するところがほとんどなため、人数が増える分だけ、料理をする人の負担や食事を運ぶ人の負担が増えます。
 
しかし、簡易宿所のほとんどは素泊まりで、スタッフ不在型です。簡易宿所の場合、布団を多めに用意するだけの違いですから、人数が増えてもスタッフにはそこまでの負担はかかりません。
 
先週はこんな問い合わせがありました。「8人で、合宿形式で飲み会がやりたいのですが、いいでしょうか?」。
 
お寺だった建物のため、音はほとんど外へ漏れません。1人2000円くらいで泊まれるわけですから、自分たちで鍋料理でもすれば、材料費やお酒代を入れても1人4000円から5000円。帰りの交通手段について考える必要もなく、オールナイト飲み会ができるわけです。
 
民泊ブームは、大人数での旅行をお得にするだけでなく、忘年会や同窓会の形態も変えていくのかもしれません。
 
Text:黒岩 揺光(くろいわようこう)
フリーライター


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