多くの方にとって、毎月の支出の中で「家賃」は大きな部分を占めるでしょう。全国賃貸ビジネス協会によると、東京都の場合、物件にもよりますが月々の家賃の平均的な金額は、単身者向けの部屋(ワンルームや1K、1DKなど)でも7万2000円ほどとなっています。 一方、四国地方の家賃は、東京に比べかなり安いといえます。今回は四国地方と関東圏の家賃相場の違いと、四国での生活について調べてみました。
四国と関東の家賃相場の違い
四国は愛媛県、香川県、徳島県、高知県の4県から成ります。四方を海に囲まれた四国は、温暖な気候と豊かな自然が特徴で、中には移住先の候補地として名前が取り上げられる市町村もあります。
四国地方と関東地方の各県における「1部屋・2部屋の物件」の家賃相場を表1、表2にまとめました。
表1
県名 | 家賃相場 |
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愛媛県 | 4万184円〜5万2485円 |
香川県 | 4万2293円〜4万9599円 |
徳島県 | 4万3978円〜4万9736円 |
高知県 | 4万3400円〜5万4566円 |
※全国賃貸管理ビジネス協会「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」を基に筆者作成(2024年2月時点)
表2
県名 | 家賃相場 |
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東京都23区 | 11万4300円〜26万100円 |
東京都23区以外 | 6万7500円〜16万5300円 |
神奈川県横浜市 | 8万5600円〜17万1800円 |
神奈川県川崎市 | 9万6600円〜14万5300円 |
神奈川県 横浜、川崎以外 |
5万3600円〜11万8800円 |
千葉県 | 4万7000円〜12万6100円 |
埼玉県 | 5万円〜14万8200円 |
茨城県 | 4万8600円〜8万8800円 |
栃木県 | 4万3900円〜9万4400円 |
群馬県 | 4万6200円〜9万5100円 |
※各サイトの平均賃料を基に筆者作成
四国では4万円〜5万円程の家賃相場ですが、東京23区内となると11万円〜26万円程度と、大きな差があることが分かります。とくに東京を中心とした都市部は経済活動の中心となっており、土地の価格が四国よりも高く、それにつれて家賃も高くなっているといえます。
一方、同じ関東圏でも茨城県・栃木県・群馬県では、東京都や神奈川県に比べると家賃を抑えられるようです。
四国の住み心地は?
四国の1LDKの家賃は、東京23区内および都心部に近い地域で1LDKを借りるよりも、かなり安くなります。また四国は家賃が安いだけではなく、暮らしやすい場所として注目されているようです。
生活の場としてバランスがいい
四国の中でも都市部およびその周辺では、生活に必要な公共施設や医療機関、商業施設などがまとまっていることが多く、買い物などにも便利です。また気候が温暖である点も、暮らしやすさにはプラスになります。海や山、温泉などの観光地も近く、便利さと自然豊かな郊外の良さが両方そろっているといえるでしょう。
移住先の候補地として注目されている
東京など一部の大都市以外では少子高齢化による人口減が進んでおり、四国も例外ではありません。そこで四国の各自治体は、積極的に移住者を受け入れるよう誘致活動に力を入れています。子育て支援に力を入れている自治体も多く、子育て世帯にとっても住みやすい地域といえるでしょう。
四国では1LDKで5万円が一般的な家賃
四国の1LDKの家賃は、4万円台〜5万円台が一般的です。家賃が安いことにくわえて、気候も温暖で生活しやすいといわれる四国は、海や山、有名な観光地なども近いメリットがあります。
移住先の候補地としても注目を集める四国の各自治体は、子育て支援にも力を入れており、四国は住みやすい街といえるでしょう。
出典
全国賃貸管理ビジネス協会 全国平均家賃による間取り別賃料の推移
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー