実は、住宅ローンと転職には密接な関係があるといえます。今回は、転職が住宅ローンに与える影響について解説します。  

住宅ローンと転職の関係(ローンを組む前)

ちょうど転職とローンの検討時期が重なってしまったとき、あなたはどうしますか?
 
実は、ローンを組む前に転職してしまうと、ローンの審査に悪影響を及ぼす可能性があります。なぜなら、住宅ローンが組めるか否かは、申込先となる金融機関が行う審査によって決まり、その審査内容の一つとして「勤続年数」を採用している金融機関が多いためです。
 
実際、平成31年3月に行われた国土交通省住宅局からの報告によれば、実に95.7%もの金融機関が、勤続年数を審査項目として採用しているとの調査結果も出ています。
 
また、勤続年数の審査における具体的な項目としては、1年以上を一つの区切りとして設定している金融機関も多く、転職後1年未満での住宅ローンの審査は、転職による影響を特に受けるといえそうです。

絶対通らないということではない

転職が住宅ローンの審査に影響を与える可能性があるとはいえ、転職直後は絶対に住宅ローンの審査が通らないというわけではありません。
 
転職の理由が、ヘッドハンティングやキャリアアップなど前向きな理由であれば、審査においてマイナスとならないこともあるようです。その点については、申込時に提出する職務経歴書などにその旨をしっかりと記しておくことが不可欠になります。
 

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住宅ローンと転職の関係(返済中)

住宅ローンの返済中に転職したとしても、基本的にローンの条件が変わることはありません。ただし、特に気を付けたいポイントが2つあります。

気をつけたいポイント

まず、一つ目が転職した旨の届け出です。
 
住宅ローンの多くは、契約内容で転職したらその旨を届け出る必要があります。その場合は速やかに金融機関まで届け出るようにしましょう。報告の方法は、契約の内容によって決められたインターネットのページや金融機関の窓口にて行うこととなります。
 
二つ目は年収が減ってしまった場合です。
 
転職によって年収が減ってしまった場合に、まず考えたいのが返済期間の変更です。年収が減ったことを金融機関に相談することで、毎月の支払額を下げることができる可能性があります。
 
なお、手元に預金があれば、金融機関に相談のうえ繰り上げ返済をすることで、返済期間を延長することなく毎月の返済額を下げることもできます。
 

収入が激減・・対処方法はある?

生活レベルが変わってしまうほどに収入が激減してしまった場合は、以降の返済プランを見直すことで対処できます。
 
基本的には金融機関と相談のうえ毎月の返済額を下げ、返済期間を延ばしながらローンを返済していく方向にもっていくことになるでしょう。預金に余裕があれば繰り上げ返済をして、その分毎月の支払額を下げたり、毎月の支払額を預金から捻出して返済していくこともできます。
 

Q&A

ここでは転職と住宅ローンについてよくある質問をQ&A形式にて回答します。
 

借り換えの際も、新規の借入時のように審査が行われます。そのため、転職直後での借り換えは勤続年数による影響を受けるといっていいでしょう。とはいえ、年収や転職背景によっては借り換え可能です。まずは借換先の金融機関に相談することが重要でしょう。
 

まとめ

転職は、住宅ローンに影響を及ぼします。しかし、転職したからという理由のみで住宅ローンの審査に落ちるわけではありません。住宅ローンを組む前、あるいは返済中に転職を考えている場合、まずは借入先となる金融機関へ相談するとよいでしょう。
 
出典 
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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