新型コロナウイルスの感染防止のため、外出は必要最低限に止めている日が続いています。家にこもって、PCやスマホと向き合っている時間が増えていませんか? 株式に関するニュースも多い今、あえて株主優待について考えてみます。  

ネットで簡単にリサーチ

新型コロナウイルスの影響があちらこちらに出ています。感染の防止のために、スポーツやコンサートは自粛する日が続いています。個人的に身近な例でも、食事会やイベントは軒並みキャンセルです。
 
学校の休校だけでなく、近所の図書館では予約した本の受け取りはできますが閲覧ができなくなっていました。スポーツクラブもスタジオレッスンは休止で、ますます自宅にいる時間が増えています。
 
家にいる待機時間に何をするのか? 友人はマスクを手作りしている、また別の友人は良い機会だから断捨離すると公言していました。
 
FP(ファイナンシャルプランナー)としては、断捨離の延長で資産の棚卸をお勧めしたいところです。興味のある方は、PCやスマホに向き合う時間を使って、株主優待をリサーチするのも一計だと思います。
 
例えば、Yahoo!Japan ファイナンス(※)で「株式>株式優待」と検索してみます。
 
企業名別に【優待の種類】【最低投資金額】【権利確定月】【配当利回り】が列挙されています。優待の写真も掲載されていますので、一目瞭然です。ダイレクトに企業名からその内容を検索することはもちろん、【優待の種類】【最低投資金額】【権利確定月】の条件から検索もできます。
 
ここで注意があります。例えば「飲食料品・10万円未満・権利確定月3月」、この条件で検索すると日本製粉(株)は検索条件に該当します。
 
ですが、パスタなどの自社製品の詰め合わせを優待として受け取れるのは、500株以上の株主です。株数や保有期間に応じて優待内容を変えている企業も多いので、詳細を確認する必要があります。

株主優待を受けるには

株主優待制度を一躍有名にしたのは、株主優待名人の桐谷広人さんの生活ぶりです。彼は毎日優待をフルに使い飲食店、映画鑑賞、買い物……駆け回る姿で注目を浴びました。
 
以来彼に続く“優待女子”なども登場し、興味を持った人が優待目的で株主となるきっかけとなりました。企業も株主優待制度を導入あるいは拡充した企業が増え、実施している企業は1500社以上です。
 
実際に株主優待を受けるための一般的な流れは、
(1)自分の応援したい(株式投資する)企業が株主優待制度を導入しているか調べる
(2)株価・優待を受けるために必要な株数・割当基準日を調べる
(3)割当基準日に株主名簿に掲載されていれば、優待が受けられる
 
「割当基準日」とは、企業が配当や優待を送る株主を決める日です。この日に株主名簿に記載されている人が対象者となります。では、いつまでに買う必要があるのか? 割当基準日を含む3営業日前までに株を購入しておく必要があります。この日を「権利付き最終日」と呼びます。
 
例えば、<割当基準日 3月末日>なら、今年は28日(土)29日(日)なので、31日を含む3営業日前は3月27日です。

優待制度を切り口に企業を知ることも

この原稿を執筆している3月9日は日経平均が2万円割れ、下げ幅は一時1200円を超えました。株式投資の基本は「安く買って高く売る」ことです。いつ買うか? いつ売るか? 絶好のタイミングを知ることは誰にもできません。急落している今が買い時なのか? も分かりません。
 
「この急落は買い時、優待も魅力的だし株式投資しよう!」と判断した方に、注意点があります。配当や株主優待は確定されたものではありません。
 
業績により配当を見送る場合、優待の内容が変更になることがあります。私自身も「楽しみにしていたのに、優待は1回で終わってしまった」の経験があります。
 
やはり業績や将来性を研究することが株式投資には欠かせない、という実体験です。とはいえ「企業を知る」という意味で、優待制度をリサーチすることは、楽しい時間の使い方ではないでしょうか。
 

 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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