[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20281.57;+510.38
TOPIX;1470.73;+21.58

[後場の投資戦略]

 日経平均は遂に大台の20000円を回復した。新型ウイルス治療薬の期待を背景とした前日の米国株高といった外部環境によるところが大きく、国内では、緊急事態宣言の延長といった悪材料も出てきているため、手放しには喜びにくいが、それでも、19000円台での値固めを続けた後の大台突破は次なるレンジ相場への移行を想起させ、市場のセンチメントを明るくさせてくれる。

 テクニカル的には、週足ベースで13週移動平均線(20225.02円)を突破してきていることに加えて、日足の一目均衡表では、転換線が基準線に続いて上向きに転換した。また、雲上限(20237.07円)も一気に突破してきており、これで三役好転が達成された格好だ。

 上述したように、国内では緊急事態宣言の延長が濃厚だが、これは事前に想定されていたところでもあり、特段の新規の悪材料とまではいえない。また、重要指標とされる都内での新規感染者数も、26、27日と2日連続で2ケタ台に減少した後、28日には再び3ケタを記録していたが、昨日29日には47人と改めて2ケタ台に減少している。国内でも、少しずつだが着実に鈍化の兆しが観測されてきており、決して悪材料ばかりではない。

 本日午前に中国国家統計局が発表した製造業PMI(購買担当者景況感指数)は50.8(前回52.0)と市場予想の中央値をやや下回ったとはいえ、好不況の節目である50を上回った。また、非製造業PMIについては53.2と前回の52.3を上回った。グローバル経済の要である中国の景況感が着実に改善してきていることも投資家心理を下支えしてくれよう。こうした中、「日経中国関連株50」に採用されている、ファナック<6954>やオークマ<6103>、TDK<6762>などの上昇率が本日はとりわけ目立っている。

 4月に入ってから好調が続くマザーズ指数といった中小型株の魅力もまだ尽きないが、そろそろ、大型ところの景気敏感株についても決算内容を見極めたうえで選別色を強めていってもよいタイミングかもしれない。
(仲村幸浩)