[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;20025.91;+351.14
TOPIX;1447.66;+20.93

[後場の投資戦略]

 本日の日経平均は米株高の流れを引き継いで300円近い上昇でスタートすると、取引時間中としては2営業日ぶりに2万円台に乗せて前場を折り返した。日足チャート上では19800円台に位置する5日移動平均線を再び上抜け。SQ値をいったん上回ってからは2万円を挟み堅調もみ合いといった動きになっている。5連休の前後に米中摩擦再燃の懸念が浮上し、調整していた分を懸念後退で取り戻した格好だ。

 値がさのソフトバンクGとファーストリテが相場のけん引役となっている印象だが、業種別騰落率を見ると鉄鋼、海運業といった景気敏感系バリュー(割安)株にも資金が向かっていることが窺え、前引けの日経平均が+1.78%なのに対し東証株価指数(TOPIX)も+1.47%と健闘している。反面、東エレクやキーエンス<6861>といったハイテク株の一角は前日の上昇が大きかっただけに利益確定売りが優勢。総じて前日までの動きのリバーサル(株価反転)的な内容となっている。中小型株にも利益確定の売りが出ており、新興市場ではマザーズ指数が反落。このところ賑わっているアンジェス<4563>などは荒い値動きとなっている。米中摩擦緩和に伴う外需回復への期待に加え、日経平均の大台回復、週末要因などがリバーサル的な動きの背景にあるとみられる。

 アジア市場でも中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が堅調に推移しており、株式相場全体の地合いは良好だろう。とはいえ、米4月雇用統計の発表を控えた週末とあって、日経平均は2万円を超える場面で上値の重さも窺える。後場も堅調もみ合いが続くとみておきたい。

 さて、米国では経済活動再開に向けた動きが株式相場を押し上げる一方、経済の悪化懸念も根強く、金利先物市場で連邦準備理事会(FRB)のマイナス金利導入を織り込む動きが見られ始めた。こうした金利低下が追い風になるとともに、新型コロナウイルスの影響下で堅調な業績も評価され、ハイテク株の強い値動きが続いている。本日の東京市場でハイテク株はやや利益確定売りに押されているものの、やはり相対的に優位な状況が続きそうだ。バリュー株のリバーサルは短期的な動きにとどまるだろう。なお、同様に追い風に乗る新興株だが、足元の人気銘柄は本日の株価乱高下で株式需給が悪化する可能性もある。人気銘柄への資金集中から循環的な物色に移行することも想定しておきたい。
(小林大純)