8日の日本株市場は、やや強含みの相場展開が期待される。7日の米国市場ではNYダウが211ドル高だった。中国の4月輸出が予想外の増加に改善したほか、ハイテクを中心に米国主要企業の決算が好感され買いが先行。また、トランプ大統領が合意打ち切りを警告していた米中貿易協議が、早ければ来週にも電話会談が実施されることが報じられたことが材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の19775円。円相場は1ドル106円30銭台で推移している。

 週末要因から商いは膨らみづらいところであろうが、各国の経済再開の動きがみられているほか、米中貿易協議への期待から底堅い値動きが意識されやすいだろう。もっとも来週が決算発表のピークとなるため、オーバーナイトのポジションは取りづらいところである。そのため大きなトレンドは出難いほか、積極的な上値追いの流れも限られよう。足元で好調な中小型株においても、利益確定に向かわせやすいところである。

 一方で、これまで経済停滞の中で売り込まれていた銘柄等へは、来期以降を見越した長期スタンスでの資金が流入しやすいだろう。短期的な値幅取り狙いの動きも引き続き続くとはみられるが、相場の本格的な底入れからの上昇には物色対象の広がりが不可欠であり、長期目線の流れが見られてくるようであれば、リバウンド機運が高まることも意識しておきたいところである。

 そういった点では、昨日決算を発表した任天堂<7974>の動向が注目されそうである。21年3月期は、売上高が8.3%減の1兆2000億円、営業利益は14.9%減の3000億円の見通し。コンセンサス(3680億円)を下回るが、「どうぶつの森」の1-3月の好調もあり、保守的な見方ともみられる。任天堂の底堅さがみられるようであれば、決算発表からのアク抜け感が来週以降、意識されてくることも考えられる。