12日の日本株市場は、米国市場の流れからこう着感が強まりやすいだろうが、底堅さが意識されそうである。11日の米国市場は、NYダウが109ドル安と3営業日ぶりに反落となる一方で、ナスダックは6営業日続伸とまちまちの展開。

 国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長をはじめ、米国政府の新型ウイルス対策チームの数名の専門家が自主隔離に入ることを発表するなど、米政権内でのウイルス感染リスク上昇への警戒感から、大きく下落して寄り付いた。その後、ニューヨーク州知事が今週中にも一部で活動を再開する意向を発表すると下げ幅を大きく縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の20500円。円相場は1ドル107円60銭台で推移している。

 シカゴ先物の動きから、日経平均は20500円を挟んでのこう着感が強まりやすいだろう。ただし、日経平均は直近3営業日で770円超の上昇をみせているほか、昨日は一時20500円を超える局面もみられていたため、想定内の一服といったところである。とはいえ、経済活動再開に向けた流れからリバーサルの流れが継続する可能性もあるため、全体としては底堅さが意識されやすいと考えられる。

 また、直近の上昇局面においても売買代金は2兆円を若干上回る薄商いであり、先物主導で強引に上げている形ではない。足元のリバウンドから過熱感も出ていないと考えられるため、戻り待ちの売り圧力もそれ程気にならないだろう。反対に、経済活動再開に向けた流れから買い戻しの流れが継続しやすく、下値の堅さが意識されやすい状況が見込まれる。

 昨日は買い戻しの流れを中心に、新型コロナの影響から売り込まれていた銘柄のリバウンドが強まる半面、医薬品株などこれまで上昇していた銘柄が利食いに押される格好だった。ただ、長期的な目線から相場全体の回復基調が強まることにより、先行していた銘柄においても、利食い一巡後の押し目買い意欲は強そうである。