1日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開が意識されそうだ。6月30日の米国市場ではNYダウが217ドル高と続伸。新型コロナ感染拡大への懸念や、6月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことで下落して寄り付いた。しかし、6月消費者信頼感指数が予想以上の改善を示したことに加え、フロリダ州のウイルス感染者数の増加率が、先週の平均を下回ったため安心感も広がった。パウエルFRB議長とムニューシン財務長官の議会証言後、追加支援策への期待も高まり引けにかけても堅調推移となった。

 シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の22285円。円相場は1ドル107円90銭台で推移している。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢のスタートとなりそうである。円相場が円安に振れて推移していることも安心感につながろう。米国市場は月末のドレッシングに伴う売り需要を吸収しての上昇をみせたこともあり、日経平均は25日線が位置する22400円処を意識させそうである。また、織り込み済みの面はあるが、決算評価でマイクロン・テクノロジーが4.8%超の上昇をみせており、他のハイテク株へも買いが広がっていた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料といったところである。

 もっとも、米国市場は新型コロナ感染者数の動向等の影響からボラティリティの大きい状況であり、積極的に上値を買い上がる流れにはなりづらいところである。そのため、薄商いの中をインデックスに振らされやすい需給状況であろう。また、昨日の衝動反応は限られていたが、中国の香港に対する「国家安全維持法案」の可決に伴う影響は引き続き注視する必要がありそうだ。また、米連邦通信委員会(FCC)は、ファーウェイとZTEを米国の国家安全保障上の脅威に指定している。取引規制など日本の半導体株へも重石になりやすく、神経質にさせよう。

 その他、米国は3日が祝日で休場となるため、前日の2日に雇用統計の発表を控えている。海外勢のフローが限られるほか、重要指標の発表を控えるなか、次第に様子見ムードにもつながりそうだ。一方で、個人主体の中小型株物色であるが、昨日は月末要因もあって利益確定の流れが強まる場面がみられた。とはいえ、需給状況は良好であり、大きく調整した銘柄等へは反発狙いの商いも増えそうである。