14日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。13日の米国市場はNYダウが80ドル安となる一方でナスダックは続伸。新規失業保険申請件数が予想以上に減少し3月中旬以降初めて100万件を下回ったものの、追加財政策への不透明感がくすぶりまちまちで寄り付いた。前日の上昇を受けた利益確定売りが目立ったほか、「財政策での合意がない限り上院採決をレーバーデー明けの9月8日まで実施しない」とのマコーネル上院院内総務の発言が嫌気され、終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の23195円。円相場は1ドル106円90銭台で推移している。

 米国市場の流れを受けてやや利食い優勢の展開になりそうだ。ナスダックは上昇しているが、シスコシステムズが11%を超える下落となったほか、マイクロン・テクノロジーはドイツ銀行による投資判断の引き下げが嫌気され4%超の下落などまちまちの展開であり、それ程材料視されないだろう。週末には米中閣僚級協議を控えていることも積極的な売買を手控えさせることになりそうだ。

 一方で昨日の上昇で日経平均の2カ月程度もち合いが続いていた22000円から23000円のレンジを上放れてきている。6月の直近戻り高値とのダブルトップ形成が意識されやすいため上値追いは慎重であり、利食いの流れは想定内といったところ。23000円を上回っての推移が続くようだと押し目拾いの流れが意識されやすい。昨日のレンジ突破である程度は売り方の買い戻しも進んだと考えられるが、新たにショートポジションを積み上がる流れには向かいづらいところである。

 底堅さが意識される中での押し目買い意欲の高まりに加えて、足元でみられていたバリュー株を見直す流れが相場全体の底上げを徐々に意識させてくるだろう。昨日はいったんグロース株シフトがみられたが、足元でのNT倍率は低下傾向にあり、経済活動再開に向けた動きが強まる中でスタンスとしてはバリュー株への見直しが継続すると考えられる。資金シフトというよりは、グロース株に加えてバリュー株の見直しである。