今週の見どころ(7月17日〜7月21日)

■先週の通貨の強弱



先週強さを見せたのは豪ドル、カナダドルといった資源国通貨であった。その他、ポンドの強さも目立った。

資源価格が底堅さを見せたほか、カナダが市場予想通り利上げに踏み切ったことでカナダドルが堅調な推移となったほか、英国雇用統計が底堅かったことでBOEの利上げへの意識が強まり、ポンドも底堅さを見せている。

これまで強かったユーロやスイスフランに調整が入ったほか、週末に発表された米国消費者物価指数、小売売上が伸び悩む結果となったことで、米ドルが軟調な推移となった。



■今週の注目材料



□ECB理事会

ECBの緩和縮小への期待感が強まっており、ドラギ総裁の記者会見に注目が集まる。市場の期待を裏切り、ドラギ総裁の会見がハト派的な内容となると失望のユーロ売りとなる可能性がある。緩和縮小への手がかりを得ることができるようであったり、次回以降に期待が高まるような内容となればユーロの下支え材料となる。

いずれにせよドラギ総裁の会見中は不安定な推移となることが想定されるため、十分に注意したい。



□日銀金融政策決定会合

今回も金融政策は据え置きが予想されており、注目は黒田総裁の会見や展望レポートの内容となりそうである。緩和縮小の気配を見せないようであれば他の中銀との金融政策の違いが強く意識され、円売りで反応となりそうである。

可能性は低いが、仮に出口についての手がかりを見せるようなサプライズとなると円急騰という可能性もゼロではないため過信は禁物である。



□英国消費者物価指数

利上げが期待されているBOEの金融政策を占う上で重要な経済指標となる。英国離脱を問う国民投票から今月で1年となり、前年比ベースでポンド下落の影響が強いのは今回の発表分までがピークとなることが想定される。今回まではポンド下落の影響が大きく底堅い結果となることが想定される。

それだけに冴えない結果となった場合の失望はそれなりに強くなる可能性があることには注意したい。



□中国GDP

序盤に発表される中国のGDPにも注目したい。最近では為替相場からの注目は薄れているものの、底堅さを見せるようであれば豪ドルをはじめとする資源国通貨の下支え材料となるほか、相場全体のリスク許容度を押し上げる材料となると考えられる。



□豪雇用統計

RBAの金融政策を占う上で重要な経済指標の一つである。底堅い結果となると他の中銀の動きに併せ引き締めへの意識が強まり、堅調な豪ドルを下支えする材料となる。



■主要通貨の対ドルでの動き



□USDJPY

ドル円は114.50にトライするも失敗に終わり、イエレン議長の議会証言後に調整が進む動きとなった。113.00を挟み一時は下げ渋る動きとなるものの、週末の米国経済指標の結果を受けて再度下値を探る動きが強まり、112円台前半まで押し込まれる動きとなった。

OANDAのポジションを見ると含み損を抱えた買いオーダーが目立つ状態となっており、さらに下値を探る動きとなるとこれらの損切りが下落を後押ししそうな気配となっている。

日足のMACDを見るとMACDがシグナルを下抜けるような動きとなっており、売りサインが点灯するような状態となっており、さらなる下落に注意が必要な状態となっている。



□EURUSD

ユーロドルは方向感を欠く動きとなっており、横ばい推移となっているが、底堅さを意識させられるような動きとなっている。

OANDAのポジションを見ると引き続き売りに大きく傾いている状況となっており、含み損を抱えた売りポジションが多い状態となっている。一時は買いポジションが多少増えたものの、週末にかけては売りポジションが再び盛りかえしている。

調整売りに期待した参加者が踏み上げられ、底堅さをサポートしているようにも見える。

ただし、MACDではダイバージェンス気味の動きとなった後、売りサインが点灯していることやRSIの伸び悩む動きを見ると上昇の勢いは少し鈍っており、引き続き調整にも注意が必要な状態と考えられ、上下双方向への警戒が必要と考えられる。



□GBPUSD

ポンドドルは小さな保ち合いを上抜ける動きとなった後、レジスタンスとなっていた1.305付近を突破し、上昇が勢いづく動きとなった。日足チャートでは伸びきったような動きとなり、調整が入りそうにも見えるが、週足チャートで見ると、まだ伸びしろは十分ありそうな状態となっている。



ポンドドルの週足チャートでは安値を切り上げ、直近の高値を超えるような動きとなっており、さらに高値を探る動きとなる可能性が十分ありそうな状態となっている。OANDAのオーダーを見ると含み損を抱えた売りポジションが多くなっており、さらなる上昇となると損切りの買いが上昇をサポートしそうな気配となっている。

利上げ期待による買いが進むほか、ブレグジットへの警戒感から積極的に買いにくいということが頭の片隅にある参加者の調整を狙った売りが踏み上げられるような状況となり、底堅い推移となっている。



□AUDUSD

豪ドルは上昇基調が続き、0.78台にしっかりと乗せる動きとなった。短期的には大きな上昇となったため、調整にも多少注意したいような動きとなっているが、ポンドドル同様に週足チャートで見ると、伸びしろはまだありそうな気配となっている。

OANDAのポジションを見ると売りに大きく偏るような状態となっており、下がったところではやれやれ買い、さらに上昇となると損切りの買いが増え上昇をサポートしそうな状態となっている。



週足チャートでは2015年から長らく続いているレジスタンスライン付近まで上昇する動きとなっており、レンジ突破となると上昇がさらに勢いづきそうな気配となっている。

週足チャートを踏まえると安易に値ごろ感から調整を狙った売りを仕掛けるのは早計と考えられ、売るのであれば、しっかりとした売りの根拠が欲しいところである。







【ニュース提供・エムトレ】

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