米国労働省はワシントンで8日に最新4月雇用統計を発表する。新型ウィルス危機が起因する経済封鎖の影響で、雇用は急速に悪化。市場エコノミストは平均予想で、失業率が過去最高となる16%まで上昇、非農業部門雇用者数は前月比2125万人減と過去最大の減少が予想されている。



先行指標の中で、米労働省が発表する雇用統計と最も相関性が強いとされる民間部門の雇用者数を示すADP雇用統計の4月分は2023.6万人減と、減少幅は過去最大を記録したことも雇用統計での雇用悪化を示唆している。



米国経済の7割を消費が占めるため注目されるISM非製造業景況指数の4月分の雇用は30で3月の47.0に続き2カ月連続で50を割り込み縮小。2月まで72カ月連続で拡大していた。



貿易関税などの影響で新型ウイルス前から低調だった製造業の雇用も一段と悪化。全米の製造業活動動向を示すISM製造業景況指数の雇用は27.5と、9カ月連続で50割れで縮小し、1949年6月来で最低を記録した。



週次失業保険申請件数は過去6週間で3000万人に達しており、2008年の金融危機以降創出された雇用はすべて喪失した。加えて、収益の大幅悪化で、数多くの企業は今後の雇用削減計画を発表している。民泊仲介のairbnbは全従業員の25 %、配車サービスのウーバーも14%、航空大手ユナイテッド航空は30%削減を発表しており、経済活動が再開したとしても労働市場が危機前の水準に回復することはほぼ不可能と見られる。



米ダラス連銀のカプラン総裁は失業率が20%近くまで上昇し、年末には8%−10%まで低下すると見ている。



■4月雇用統計の先行指標



・ISM製造業景況指数:雇用:27.5(3月43.8)



・ISM非製造業景況指数:雇用30(3月47.0)



・ADP雇用統計:-2023.6万人(予想:-2055万人、3月:-14.9万人←-2.7万人)



・NY連銀製造業景況指数:

雇用(現状):−55.3(3月−1.5、6カ月平均−3.7)

週平均就業時間:−61.6(−10.6、6カ月平均−11.6)



6か月先

雇用:5.2(3月10.2、6カ月平均11.2)

週平均就業時間:+8.4(3.6、6カ月平均+7.5)



・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

雇用(現状):−46.7(3月+4.1、6カ月平均+3.8)

週平均就業時間:−54.5(+0.5、6か月平均−3.9)



6か月先

雇用:26.6(3月29.8、6か月平均26)

週平均就業時間:26(14.5、6か月平均18.7)



・消費者信頼感指数(%)



雇用現況(%)

十分:20.0(3月43.3、前年46.5)

不十分:46.4(42.9、40.2)

困難:33.6(13.8、13.3)



6カ月後の予想

雇用

増加:41.0(3月16.9、前年16.7)

減少:20.8(17.6、13.2)

不変:38.2(65.5、70.1)



所得

増加:16.7(3月20、21.5)

減少:18.5(10.1、6.8)

不変:64.8(69.9、71.7)



・失業保険申請件数



件数 前週比 4週平均 継続受給者数

04/25/20|  3,839,000| -603,000| 5,033,250|   n/a

04/18/20|  4,442,000| -795,000| 5,790,250|  17,992,000

04/11/20|  5,237,000| #########| 5,506,500|  15,818,000

04/04/20|  6,615,000| -252,000| 4,267,750|  11,914,000

03/28/20|  6,867,000| 3,560,000| 2,666,750|   7,446,000

03/21/20|  3,307,000| 3,025,000| 1,004,250|   3,059,000

03/14/20|   282,000|   71,000|  232,500|   1,784,000

03/07/20|   211,000|   -6,000|  215,750|   1,702,000



■市場予想

失業率:16%(3月4.4%)

非農業部門雇用者数:前月比−2125万人(3月−70.1万人)

民間部門雇用者数:前月比−2152万人(3月−71.3万人)

平均時給:予想:前月比+0.4%、前年比+3.3%(3月+0.4%、+3.1%)