新興市場見通し:マザーズ指数も米大統領就任式を前にもみ合い継続か

先週の新興市場は、週初こそ中小型株物色の流れを引き継いで買い優勢となる場面があったものの、1月11日のトランプ次期米大統領による記者会見を前に、それまでの株価上昇に対する利益確定の売りが広がった。同氏の記者会見が投資家の失望を招くと、日経平均の下落とともに一段と売られる場面があったが、週末にかけて買い戻しが入り値を戻した。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.9%であったのに対して、マザーズ指数は-0.3%、日経ジャスダック平均は+0.4%だった。



個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で4.0%高となる一方、サイバーダイン<7779>が同1.2%安、そーせいグループ<4565>が同3.6%安と軟調だった。売買代金上位では、信用規制の実施されたマイネット<3928>が上げ一服となり、同様にここまで上昇の目立っていたメタップス<6172>やリネットジャパングループ<3556>も利益確定売りに押された。また、アステラス製薬<4503>による共同事業契約の解約を受けてUMNファーマ<4585>が大きく売られた。反面、空中ディスプレイに関するリリースが材料視されたアスカネット<2438>や急動意を見せたGMO TECH<6026>、仮想通貨関連のリミックスポイント<3825>が週間のマザーズ上昇率上位となった。ジャスダック主力では、日本マクドナルドHD<2702>が同1.1%安となったものの、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同2.1%高、セリア<2782>が同4.7%高と堅調だった。売買代金上位では、AKIBA HD<6840>が米エヌビディア社関連との見方から人気化し、「謎の公式サイト」公開で思惑が広がった日本一ソフトウェア<3851>や、先進運転支援システム開発を効率化する装置を発売するテクノホライゾン・HD<6629>などが買われる場面があった。また、AKIBA HDやベルグアース<1383>が週間のジャスダック上昇率上位となる一方、ピクセルカンパニーズ<2743>やネクストジェン<3842>が下落率上位だった。



今週の新興市場では、マザーズ指数は引き続きもみ合いとなりそうだ。1月20日の米大統領就任式を前に主力大型株で手控えムードが強まれば、中小型株に短期物色が向かう場面もあるだろう。しかし、次期米政権の政策を巡る不透明感が意識されつつあるなか、マザーズ指数が単独で上値を試す展開は期待しにくい。週末にかけて手仕舞い売りの流れとなることを想定しておきたい。



今週は1月16日にプロパスト<3236>、シリコンスタジオ<3907>、メタップス、20日にモバイルファクトリー<3912>などが決算発表を予定している。シリコンスタジオは昨年12月に前期業績を下方修正済みで、今期予想が焦点となる。メタップスの第1四半期が黒字転換となるか、またモバイルファクトリーは位置情報ゲーム「ステーションメモリーズ!(駅メモ!)」の好調が続くかにも注目したい。なお、1月18日から20日まで「オートモーティブ ワールド」「ウェアラブル EXPO」「スマート工場 EXPO」「ロボデックス」などといったイベントが同時開催される。



IPO関連では、1月17日までシャノン<3976>のブックビルディング期間となっている。ベンチャーキャピタル保有株は多いものの、公開規模の小ささやクラウドサービス関連のテーマ性などから投資家の関心は高いようだ。また、先週は日宣<6543>(2月16日、ジャスダック)の新規上場が発表されている。

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