【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家虫とり小僧:いまさら聞けない「確定拠出年金」について簡単なおさらい

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。



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※2017年8月01日7時に執筆



私のブログには未だに「確定拠出年金」というキーワード検索でそれなりの流入があるので、ここでも再度整理しておきます。



昨年の法律改正によって、ほぼすべての現役世代が今年(2017年)から確定拠出年金を利用できるようになりましたよね。私も個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)を利用し始めました。



◎確定拠出年金とは



確定拠出年金制度は、“DC制度”とか“日本版401K”などと呼ばれることもある、2001年からスタートした老後資金の自己責任運用制度です。



要するに政府が、



「現役世代のみんなぁ!年金システムを今のまま続けるのはたぶん無理だから、老後資金としての退職金的なものは各自で準備してくれよ!・・税制の優遇措置くらいは用意するからさ」



ってなノリ作った制度。



このシステムを解説する“プロ中のプロ”である大江英樹氏も「確定拠出年金は、老後資金をつくるためには最強の手段」と、ご自身の著書で断言しています。



掛け金の上限金額は、各自の属性によって異なりますし、節税効果も収入や家族構成などによりますが、「この制度を利用しないと損」という人はかなり多いはずです。税金は大きなコストですから。



◎企業型と個人型の違い



確定拠出年金には、個人で加入して掛け金を支払う「個人型(iDeCo・イデコ)」と、企業が導入する「企業型」がありますが、どちらも自分で運用商品(金融商品)を選ぶ必要があります。



個人型は任意加入ですが、勤務先が企業型のそれを導入している場合は「投資とか、よく分からない……」では済まされません。必ずなんらかの金融商品(保険や投資信託など)を自分で選ばなければならないのです。



◎確定拠出年金の特徴・メリット・デメリットなどをざっくりと



・口座は一人ひとつ

→途中で金融機関を変えることはできる。



・国民年金を支払っていないと利用できない

→国民年金は1階の土台だから、まあこれは当たり前かな。



・掛け金は全額所得控除され、運用益には課税されず、受け取り時にも退職所得控除や公的年金等控除が利用できる

→ケチな政府が用意した制度にしては、税制メリットがハンパない。民間の生命保険会社の「個人年金」とか全然相手になりませんから。

→例えば、所得控除部分だけを取り上げた具体例としてよく見るのは、「課税所得500万円のサラリーマンが、年間上限の27万6000円を利用すると、1年間に8万2800円の節税になる」ってやつです。



・スイッチングOK

→運用金融商品は途中で何度でも変更できる(しかも、利益が出ていても非課税!)。



・破産しても差し押さえられない

→自己破産を前提にしてやるのはアカン気もするけど、これもけっこうスゴい特徴ですよね。……あ、でも、国税滞納の場合だけは、差し押さえられちゃうみたい。



・ポータブル可能

→つまり、離転職の際も自分の資産として持ち運びできるってこと。当然、企業型と個人型の行き来もOK。



・受給権が保護されている

→これまで一般的だった企業型の確定給付年金だと、運用状況が悪化したり積み立て不足があったりすると解散とか給付額(事前に約束された受取額)の減額とかがあった(詐欺とかも・・)。んでも、確定拠出年金は、解散したり消えたりはしないシステム。現役世代の年金原資で、年金受け取り世代のケツを拭くようなことはないはず(ま、基礎年金部分とか厚生年金部分はどうしようもないけど・・)。



・一括で受け取ったり、年金方式で受け取ったり、その両方を組み合わせたりもできる

→基本的には色々できるみたい。……ただ、細かい話だけど、受け取り回数ごとに400円ちょいの手数料はかかる。



・原則として60歳までは受け取れない

→まあ、老後資金のために積み立てるんだから、考えようによっては、これはメリットと言えるかも。受け取りをもっと先延ばしにすることもできる。



・元本割れのリスクあり

→そもそもリスク資産への投資を選択するなら当たり前のことだけど、この覚悟は必須。……でも、預金を選択すれば1000万円までは元本保証がある(ただし、一般の預金との合計で)。あと、保険商品にも各種保証規定はあれど、途中解約や保険会社の破綻によって元本割れの可能性はある。



・気になる特別法人税

→今のところ凍結されているけど、残高に対して毎年1.173%の税金がかかるようになってしまうかもしれない。カモのフォアグラが太ってきたら(利用者と残高が増えてきたら)、いきなり課税してきそう……。利用者は、解約出来ないから絶対に逃げられない・・。節税メリットがそれを上回る人のほうが多いとは思うものの、これはけっこう不気味ですわな(まあ、特別法人税は、確定拠出年金だけでなく、確定給付年金などを含む企業年金全体に課されるんでけどね)。





※確定拠出年金や資産運用に関する詳しくてもっとマニアックない話は、自分のブログにクドクドと書いてあります。



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執筆者名:虫とり小僧

ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話

ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)

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