欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、英MPC後に欧州通貨の調整売りも

今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を想定したい。引き続き米連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化の動きに不透明感が広がり、ドルは買いづらい見通し。ただ、英中銀が早期利上げに慎重なスタンスを示せば、欧州通貨の調整売りにつながり、ドル売りを弱める可能性があろう。



前日発表された米経済指標では、7月ADP雇用統計が低調な内容となり、FRBの年内追加利上げに対する懐疑的な見方を強めた。今晩は、新規失業保険申請件数(21時半)、7月ISM非製造業景況指数(23時)、6月製造業受注(同)などが材料視される見通し。明日の7月雇用統計の発表を前に様子見ムードが広がりやすいなか、経済指標が予想を下回ればドル売り再開のきっかけとなり、ドル・円は110円割れが意識されそうだ。



一方、英中銀は2-3日開催の金融政策委員会(MPC)での討議を踏まえ、現行の金融政策維持を決定する公算。タカ派のフォーブス委員の退任で利上げ主張は前回の3人から2人に減るとみられる。また、中銀が四半期ごとに発表するインフレレポートでは、インフレ見通しを引き上げる反面、成長見通しは下方修正すると見込まれる。カーニー総裁が早期利上げに含みを残す可能性はあるが、7月に発表された6月消費者物価指数(前年比)の予想以上の伸び鈍化などにより慎重な見解を示せば、ポンド売りにつながろう。



ポンドの売りが強まった場合、足元で上昇基調となっている欧州通貨の調整売りに波及する展開が想定される。特に、ユーロに関しては、欧州中央銀行(ECB)の緩和縮小を見込んだ買いが強まり、ユーロ・ドルは2015年1月以来となる1.19ドル台まで値を切り上げた。今晩はポンドの値動きをきっかけにユーロ売り・ドル買いの調整が強まれば、ドル買い・円売りとなり、ドル・円は下支えされるだろう。(吉池 威)



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI改定値(予想:55.4、速報値:55.4)

・17:30 英・7月サービス業PMI(予想:53.6、6月:53.4)

・18:00 ユーロ圏・6月小売売上高(前月比予想:0.0%、5月:+0.4%)

・20:00 英中銀金融政策委員会(政策金利発表、議事要旨公表)

・20:00 英中銀インフレ報告

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.3万件、前回:24.4万件)

・22:45 米・7月サービス業PMI改定値(予想:54.2、速報値:54.2)

・23:00 米・7月ISM非製造業景況指数(総合)(予想:56.9、6月:57.4)

・23:00 米・6月製造業受注(前月比予想:+3.0%、5月:-0.8%)

・23:00 米・6月耐久財受注改定値(前月比予想:0.0%、速報値:+6.5%)

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