新興市場見通し:メルカリ・ミクシィの急落響く、決算一巡で中小型株見直しに期待も

先週の新興市場では、マザーズ指数が週半ばにかけて値を戻す場面も見られた。ソフトバンクグループ<9984>の株価急伸で個人投資家のマインドや需給が改善したほか、週後半に決算発表が予定されていたマザーズ主力株に買い戻しが入ったものと考えられる。しかし、週末にはメルカリ<4385>やミクシィ<2121>といった時価総額上位銘柄が決算を受けて大きく売られ、相場全体の地合い軟化も重なってマザーズ指数は値を崩した。なお、週間の騰落率は、日経平均が-1.0%であったのに対して、マザーズ指数は-1.6%、日経ジャスダック平均は-1.1%だった。個別では、前述のメルカリが週間で8.2%安、ミクシィが同7.8%安となったほか、MTG<7806>が同10.9%安となるなどマザーズ時価総額上位は全般軟調だった。メルカリは前期決算が赤字拡大となり、ミクシィは第1四半期決算が減収減益で市場予想を下回った。MTGは一部証券会社が新規に中位レーティングを付与している。売買代金上位ではプロレド・パートナーズ<7034>やアクリート<4395>といった直近IPO銘柄が利益確定売りに押され、業績予想を下方修正した中村超硬<6166>が週間のマザーズ下落率トップだった。一方、ALBERT<3906>やアドバンスト・メディア<3773>が大きく買われ、エクストリーム<6033>の株価は週間で2.4倍に急伸した。ジャスダック主力ではハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同1.0%高となったものの、日本マクドナルドHD<2702>は同2.7%安、セリア<2782>は同4.4%安と軟調だった。ただ、マクドナルドは上期決算が大幅増益となり、買われる場面もあった。売買代金上位ではビジョナリーHD<9263>や業績予想を下方修正した大塚家具<8186>の下げが目立ち、第1四半期決算が大幅減益となったオールアバウト<2454>などが週間のジャスダック下落率上位に顔を出した。反面、エムティジェネックス<9820>ややまねメディカル<2144>が上昇率上位だった。



今週の新興市場では、中小型株の見直し機運が高まるか注目したい。週前半には4-6月期決算発表が一巡し、これまで売買がやや低調だった新興市場銘柄に値幅取り狙いの物色が改めて向かいやすくなるだろう。ただ、マザーズ主力株は全般にポジティブな決算が乏しかったため、業績好調な準主力銘柄あるいは小型株がけん引役となりそうだ。通商問題や新興国通貨安など外部環境にはなお懸念が残り、動向を注視したい。



今週は、8月13日にオイシックス・ラ・大地<3182>、クラウドワークス<3900>、ラクス<3923>、ユーザベース<3966>、アドベンチャー<6030>、ウェルビー<6556>、14日にFRONTEO<2158>、ホットリンク<3680>、エクストリーム<6033>、フェローテックHD<6890>、サイバーダイン<7779>、大塚家具、17日に総医研HD<2385>などが決算発表を予定している。大塚家具は経営立て直しに向けた提携交渉の行方も注目される。



IPO関連では、先週はチームスピリット<4397>のブックビルディング期間だった。「働き方改革」関連銘柄などとして投資家の関心は高く、需要も旺盛だったようだ。公開価格決定は8月13日、上場は22日となる。また、先週はマリオン<3494>(9月13日、ジャスダック)と香陵住販<3495>(9月13日、ジャスダック)の新規上場が発表されている。


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