新興市場見通し:相場の不安定感や決算シーズン入りでもみ合いか、IPOではB&P

先週の新興市場では、マザーズ指数が900ptを挟んだもみ合いとなった。3連休明けはそーせいグループ<4565>が大幅高となってマザーズ指数を押し上げ、3-5月期決算を手掛かりとした物色も活発だった。7月16日のマザーズ売買代金はおよそ3週間ぶりに1000億円を超えた。ただ、日経平均が企業業績への不安などから18日に400円超下落すると、マザーズ指数も連れ安となる場面があった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-1.0%であったのに対して、マザーズ指数は-0.1%、日経ジャスダック平均は+0.1%だった。



個別では、前述のそーせいが週間で14.8%高となった。スイスの製薬大手ロシュのグループ企業と提携契約を締結し、一時金等を受領すると発表している。メルカリ<4385>は同0.6%安。前期の赤字拡大観測が報じられたが、悪材料出尽くし感から買い戻しが入った。その他マザーズ時価総額上位は高安まちまち。売買代金上位ではUUUM<3990>やロゼッタ<6182>が決算を受けて買われ、クックビズ<6558>などが週間のマザーズ上昇率上位に顔を出した。一方、チームスピリット<4397>やフィードフォース<7068>は決算、モブキャストHD<3664>は新株予約権発行の発表をきっかけに売りがかさんだ。ジャスダック主力も日本マクドナルドHD<2702>が同1.4%高、ワークマン<7564>が同4.1%安、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同4.3%高と高安まちまち。レイ<4317>やインターライフHD<1418>は決算が好感されて活況となり、週間のジャスダック上昇率上位に並んだ。反面、カルナバイオサイエンス<4572>は新株予約権発行を受けた売りが続き、SAMURAI&J PARTNERS<4764>が下落率トップだった。IPOでは7月18日にLink-U<4446>が新規上場し、公開価格のおよそ2倍で初値を付けた。ただ、個人投資家のマインドがなかなか上向かず、IPOを巡る環境も良好とは言えない状況だ。



今週の新興市場では、マザーズ指数が引き続きもみ合い推移しそうだ。東証1部市場は薄商いが続くなか、企業業績への思惑も絡み短期資金主導でやや荒い値動きとなっている。新興市場も株式相場全体の地合いを睨み神経質な展開となるだろう。月末にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントが控え、市場全体のムードが改善に向かうとも考えにくい。また、今週から4-6月期決算発表が本格化し、市場の関心が主力大型株に向かいやすいと考えられる。



今週は、7月26日にニッポン高度紙工業<3891>、バンク・オブ・イノベーション<4393>、東映アニメーション<4816>、メディシノバ<4875>、沖縄セルラー電話<9436>などが決算発表を予定している。第1四半期決算を発表する東映アニメは今期、減収減益の予想。ただ、「ドラゴンボール」シリーズをはじめとするゲーム化権販売の好調が続くか注目される。また、既に決算発表を通過した銘柄でも、クックビズのように評価が大きく改善してきた銘柄の動向に注目したい。ロコンド<3558>も足元で再動意を見せている。



IPO関連では、7月24日にビーアンドピー<7804>がマザーズへ新規上場する。同社はインクジェットプリンターを使用した販売促進用の広告制作等を行っている。IPOで人気化するタイプではないが、需給面やバリュエーション面で下値不安は乏しい。


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