16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:一先ず貿易戦争は休戦となるため、安心感につながろう

■前場の注目材料:ニッケ、19/11期営業利益25.1%増、20/11期予想16.9%減

■SUBARU、世界生産11%増、20年見通し、完成検査問題一区切り







■一先ず貿易戦争は休戦となるため、安心感につながろう



16日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。注目された米中貿易交渉については、米中両国は15日、「第1段階」の合意文書に署名した。中国側は米国のモノ・サービスの輸入の大幅拡大、金融サービスを中心とする自国市場の一段の開放、知的財産権の保護強化による外資企業の支援などを約束する内容。トランプ大統領は「それほど遠くない将来に」訪中し、「非常に良き友人」の習近平国家主席と会談する計画だと語ったと伝えられている。想定内ではあろうが、一先ず貿易戦争は休戦となるため、安心感につながろう。



もっとも、米国株は上昇したものの、投資家の関心は既に10-12月期決算に移っており、上値の重い展開となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円高の23935円と小動きだったほか、円相場は1ドル109円90銭台でのこう着となっており、市場反応は限定的と考えられる。



昨日はこれまで同様、ファーストリテ<9983>が日経平均を約35円下支えするなど、薄商いの中でインデックスに絡んだ売買の影響が大きかったとみられる。個人主体の物色では、決算を手掛かりとした中小型株に向かう流れとなったが、参加者が限られていることもあり、下方修正に対する株価の下押しの大きさが目立っている。それ程大きくないエネルギーでも大きく値を崩す状況が目立っており、ややイレギュラー感がある。



そのため、積極的な売買は手控えられそうであり、イレギュラー的な値動きに修正が起きるかをしばらくは見極めたいところでもある。また、米国では決算シーズンに入ってきていることもあり、決算を受けた関連銘柄への関心が集まりやすい。現時点では金融はまちまちであるほか、金属大手のアルコアは、取引終了後に10-12月期決算を発表し、売上高は予想を下振れ、一株損失は予想より拡大した。時間外取引で株価は下落して推移しており、素材株へは重石になりやすいところであろう。



また、日経平均の24000円処での目先的な達成感が意識されてきている面もある。これまで強いトレンドを形成していた銘柄などは、利益確定の流れに向かいやすい局面でもある。そのため、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすく、テーマ性のある銘柄への物色も見られそうである。





■ニッケ、19/11期営業利益25.1%増、20/11期予想16.9%減



ニッケ<3201>が発表した2019年11月期の営業利益は前期比25.1%増の104.72億円だった。10期連続の増益。20年11月期予想については、16.9%減の87億円を見込んでおり、コンセンサス(94億円程度)を下回る。あわせて100万株(発行済み株式数の1.38%)の自社株買いを発表。また、期末配当は1株当たり12円に対し2円増配の14円に。





■前場の注目材料

・NYダウは上昇(29030.22、+90.55)

・ナスダック総合指数は上昇(9258.70、+7.37)

・シカゴ日経225先物は上昇(23935、大阪比+25)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・株安局面での自社株買い

・来期の業績回復期待



・ホンダ<7267>いすゞとFCVで共同研究、大型トラック実用化へ

・東急不HD<3289>東急不など5社、再生エネの新協会設立、安定化へ結束

・SUBARU<7270>世界生産11%増、20年見通し、完成検査問題一区切り

・横河電機<6841>静岡県立大と、1細胞観察装置を年内商用化、国内外製薬へ拡販

・ニチコン<6996>家庭用蓄電を4割増産、亀岡に新ライン

・東エレデバ<2760>米社の深層学習システム販売



☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 11月機械受注(船舶・電力を除く民需)(前月比予想:+2.9%、10月:-6.0%)

・08:50 12月企業物価指数(前年比予想:+0.9%、11月:+0.1%)



<海外>

・特になし