24日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。欧州中銀(ECB)による緩和政策の長期化観測で、ドル買い地合いの見通し。ただ、中国の新型コロナウイルスの感染拡大に警戒は根強く、円買いがドルを下押しする場面もありそうだ。



ECBは23日の理事会で、市場の予想通り現行の金融政策維持を決定。同時に金融政策の戦略に関し幅広く見直す方針を決めた。それを受け、ユーロは対ドルでいったん上昇したが、緩和的な政策が長期化するとの観測からその後売られやすい地合いが続く。本日アジア市場でユーロ・ドルは下落基調に振れ、ドル・円を小幅に押し上げた。ユーロ・円も値を下げたが、ドル・円に下支えされている。一方、中国の新型コロナウイルスによる死者の増加で今後の感染拡大に警戒感が広がるなか、為替相場は株価にらみの展開となった。



この後の海外市場でユーロ売りの基調が続けば、ドルは底堅い値動きとなりそうだ。来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げ観測は後退し、ドルは売りづらいだろう。一方、今晩発表の製造業とサービス業のPMIはいずれも小幅改善が予想され、株高に振れればドルを押し上げる要因に。ただ、引き続きウイルス感染の影響が警戒される。世界保健機構(WHO)は「緊急事態」との判断を見送ったが、今後の被害状況によってはリスク回避の円買いが強まる可能性から、週末を控え主要通貨は調整の売りを想定したい。



【今日の欧米市場の予定】

・17:30 独・1月製造業PMI速報値(予想:44.5、12月:43.7)

・17:30 独・1月サービス業PMI速報値(予想:53.0、12月:52.9)

・18:00 ユーロ圏・1月製造業PMI速報値(予想:46.8、12月:46.3)

・18:00 ユーロ圏・1月サービス業PMI速報値(予想:52.8、12月:52.8)

・18:00 欧州中央銀行(ECB)景気予測専門家調査

・18:30 英・1月製造業PMI速報値(予想:48.8、12月:47.5)

・18:30 英・1月サービス業PMI速報値(予想:51.1、12月:50.0)

・22:30 カナダ・11月小売売上高(前月比予想:+0.6%、10月:-1.2%)

・23:45 米・1月製造業PMI速報値(予想:52.5、12月:52.4)

・23:45 米・1月サービス業PMI速報値(予想:53.0、12月:52.8)

・中国休場(旧正月、30日まで)