25日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米トランプ政権による大規模な経済対策が期待されるなか、売りづらい地合いとなる見通し。半面、新型コロナウイルスの米国内での加速で、円売りが縮小する可能性があろう。



トランプ政権による緊急経済対策は議会との折衝が続き、現時点で予算執行のメドはついていない。ただ、2兆ドル規模の大型支援策とあって、市場の期待が膨らんでいる。前日のNY株式市場はダウが2000ドル超高と記録的な上げ幅となるなど、市場の収縮ムードを緩和させた。本日アジア市場でも、日経平均株価が前日比1400円超高と強含んだのをはじめ、アジア市場はほぼ全面高に。ドル・円は年度末に伴う国内勢のドル売りで110円台に下押しされたが、株高を背景としたリスク選好的な円売りで111円台に押し戻された。



この後の海外市場で株高に振れれば、引き続き円売りが主要通貨を押し上げる展開となりそうだ。トランプ大統領の4月の経済活動再開に向けた意向や、米連邦準備制度理事会(FRB)の無制限量的緩和の効果もあり、足元の市場の混乱で大幅に下げていた欧州通貨やオセアニア通貨はドルや円に対し回復が見込まれる。一方で、世界保健機関(WHO)は米国内でのウイルス被害の加速を指摘し、リスク選好の動きを抑える要因になりやすい。もっとも、株安に振れてもドル選好地合いが強まり、ドル・円はいずれにしても上昇基調を維持しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 独・3月IFO企業景況感指数確報値(速報値:87.7)

・18:30 英・2月消費者物価指数(前年比予想:+1.7%、1月:+1.8%)

・18:30 英・2月生産者物価指数・産出(前年比予想:+0.9%、1月:+1.1%)

・21:30 米・2月耐久財受注速報値(前月比予想:-1.0%、1月:0.2%)

・22:00 米・1月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、12月:+0.6%)

・02:00 米財務省・5年債入札