29日のドル・円は、東京市場では107円37銭から107円05銭まで下落。欧米市場でドルは107円16銭から107円88銭まで上昇し、107円57銭で取引終了。



本日30日のドル・円は、107円台で推移か。ウイルス感染の再拡大への懸念は消えていないが、欧米株高を意識してリスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。



米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、30日に米下院金融サービス委員会で証言を行なう。事前に公表された証言原稿によると、「米経済見通しには著しい不確実性が存在し、今後の動向は新型コロナウイルス制御と景気回復を後押しする政府の取り組みにかかっている」、「経済活動はここ数週間で加速し、予想よりも早期に重要な新局面に突入した」との見解を示しているようだ。ただし、「ウイルスが封じ込められたと確信されるまでは米経済が完全な回復を遂げる公算は小さい」との認識は変えていないもようだ。



市場関係者の間でも「米国では金融・財政の両面で大規模な経済支援策が導入されたが、ウイルス感染の流行が終息するまでは金融市場の不確実性が大幅に低下することは期待できない」との声が聞かれている。そのため、安全逃避的な投資行動が突発的に広がる可能性は残されているとみられる。