25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。欧州での新型コロナウイルスのまん延で、ドル選好地合いが続く見通し。また、米連邦最高裁判事の人事次第で大統領選に不透明感が広がる可能性からも、ドル買いが予想される。



前日の取引では、米国の新規失業保険申請件数が前回と予想を上回り雇用情勢の悪化が懸念された半面、新築住宅販売が予想外に堅調で早期正常化への思惑も広がった。米追加経済対策に関する与野党協議が再開するとの見方から株価が下げ渋り、ドルの上昇を阻止。ただ、欧州でのコロナ再拡大で全般的にリスクオフのムードに変わりはなく、本日アジア市場でも安全通貨のドルへの買いは根強い。引き続き欧州やオセアニアの通貨が弱含み、ドル選好地合いが続く。株価の不安定な値動きも、ドル買いの支援要因となっている。



この後の海外市場では材料難のなか、前週死去した米連邦最高裁判所のリベラル派判事、ギンズバーグ氏の後任人事が注目される。トランプ大統領は大統領選で法廷闘争にもつれ込んだケースを想定し、定員9人で空席のない状態を主張。ただ、同大統領が26日に保守派を指名し、正式決定までのプロセスを強行する場合、リベラル層は激しく反発するとみられ、大統領選の行方に一層不透明感が広がりやすい。そのため、週末の指名を前にリスク資産の整理が進めば、ドルは株安を手がかりに上昇基調に振れやすい地合いとなろう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・8月マネーサプライM3(前年比予想:+10.1%、7月:+10.2%)

・21:30 米・8月耐久財受注速報値(前月比予想:+1.3%、7月:+11.4%)

・22:00 ウィリアムズNY連銀総裁電話会議参加

・04:10 ウィリアムズNY連銀総裁TV会議参加