フォーカス Research Memo(6):17/3期は最高業績達成も、人材確保の難航やプロジェクトのコスト増加で減益

■業績動向



1. 2017年3月期の業績概要

(1) 全社

フォーカスシステムズ<4662>の2017年3月期の売上高は、17,846百万円(前期比8.3%増)と過去最高を更新した。一方で利益を見ると、1部上場企業として3年5年先を見据え成長投資を行ったこと、公共関連事業で一部プロジェクトの進捗遅れによるコスト増加が発生したこと、民間関連事業で外注費が増加したことなどにより営業利益は743百万円(同22.0%減)、経常利益は731百万円(同23.0%減)、当期純利益は551百万円(同25.3%減)といずれも減益となった。



(2) 事業別

a) 公共関連事業

2013年3月期以降の売上高は増加が続いており、2017年3月期も航空管制関連業務、貿易流通関連業務、医療事務関連業務の受注増加で売上高は順調に増加した。その結果、2017年3月期の売上高は6,195百万円(前期比8.0%増)となった。



なおセグメント利益(営業利益)は、一部のプロジェクトにおいて進捗遅れが発生し、納期遵守のために外注費が嵩んだことなどでコストが増大したため減少し、2017年3月期の利益は691百万円(前期比17.2%減)となり、2期続けて減益となった。



b) 民間関連事業

2013年3月期以降の売上高は、主に主要取引先からのインフラ構築・運用サービス及びERP関連製品のカスタマイズと設計・開発が順調に伸びていること、大阪・名古屋を拠点とした地方についても実績が伸びたことで順調に増加した。その結果、2017年3月期の売上高は10,456百万円(前期比7.4%増)となった。



なお、セグメント利益(営業利益)については、業界全体の課題でもある人材確保の厳しい状況が続き、外注費が増加したことで、2017年3月期の利益は1,163百万円(前期比2.0%減)となった。



c) セキュリティ機器関連事業

2013年3月期以降の売上高を見ると、サイバーフォレンジック関連製品の大手民間企業への展開、技術者育成、調査解析などサービスビジネスの拡大、さらに専用サイトの開設などによるマーケティング強化や、最適化技術、介護・医療分野の事業化などの新規事業開拓が奏功し、増加傾向にある。なお、2017年3月期の売上高は官公庁案件の受注が増加し、1,195百万円(前期比18.4%増)となった。



なお、2017年3月期のセグメント利益(営業利益)は216百万円(前期比24.9%増)となった。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)

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