PCIーHD Research Memo(6):2018年9月期は営業利益は横ばいだが2019年9月期以降は復活を目指す

■今後の見通し



1. 2018年9月期の業績見通し

PCIホールディングス<3918>の2018年9月期の業績見通しは、売上高13,300百万円(前期比16.7%増)、営業利益720百万円(同0.4%増)、経常利益720百万円(同0.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益503百万円(同11.6%増)が予想されている。なお、2017年12月にりーふねっとを完全子会社化することを発表したが、その影響はこの予想には含まれていない。



既存事業の続伸に加えM&A実施企業の通期寄与もあり売上高は増収となるが、新オフィス(虎ノ門)への移転コスト(運送等費用、家賃上昇、設備等減価償却費)に加え、2019年9月期を見越した先行投資(グループ会社の拠点集約、先端技術の研究開発、積極的な人材採用等)を行うことから営業利益は横ばいを予想している。営業利益率は5.4%(前期は6.3%)へ低下するが、「2019年9月期には6%台へ戻る」と会社は述べている。



2. 重点施策

会社は2018年9月期の重点施策として以下の分野を掲げている。



(1) 安定収益部門

a) Power Station

再生可能エネルギー発電所の運用・維持管理業務(O&M業務)を支える統合管理システム。同社のIoT技術の活用により入手した様々な情報の収集・分析を行い、機器トラブルの早期発見、発電量の最大化を実現する。



b) バスロケーションシステム

都バスや市バス内の状況や道路情報を専用アプリから専用ユニット(V2X)へ転送、それをインターネット回線を経由して営業所へ集約、さらにその内容をスマートフォン等のデバイスを通して市民(バス利用者)へバス運行情報として発信する。既に2017年4月から神戸市営バスの全路線にてサービスが開始されている。今後、各地域での採用を目指しており、デファクトとなる可能性もある。



(2) 通信技術分野

a) V2X(Vehicle to X):車・車間通信

V2Xとは、自動車(Vehicle)と他の様々な機器やもの(X)とを通信でつなげること。同社は、V2Xユニットのソフトウェア開発とV2Xを活用した新サービスの提案を実施している。



b) 非常時におけるアドホックネットワークの構築・活用

非常時におけるアドホックネットワーク通信とは、地震等の緊急時に移動している自動車等を臨時の通信基地として利用し、仮のネットワークを構築して活用するもの。現在、総務省主催の「非常時のアドホック通信ネットワークの活用に関する研究会」で実用化が検討されているが、同社も構成員としてこの会議に参画している。



(3) 位置情報活用事業

AR/VRを活用したエンタテイメントアプリ「こことろ」を活用。これは京都府と京都府観光連盟を中心とした位置情報活用アプリで、今後の全国展開が期待される。



(4) 情報セキュリティ分野

安心・安全・豊かな社会のためのサイバーセキュリティを提供するため(株)Blue Planet-worksへ出資した。このBlue Planet-worksが提供するソフトウェア「AppGuard®」はアメリカ国防総省、アメリカ海軍、アメリカ陸軍、アメリカ情報機関でも採用されており、18年以上破られたことがない実績がある。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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