■要約



フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、磁性流体、サーモモジュール、シリコンウエーハなど様々な製品、装置、部品、素材等を製造することだが、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行っている。



1. 2020年3月期第2四半期(実績)

2020年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比7.5%減の41,849百万円、営業利益が同29.6%減の3,566百万円、経常利益が同49.2%減の2,472百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同45.5%減の1,539百万円となった。主力の半導体等装置関連が、業界環境の悪化により減収減益となった。旧太陽電池関連を含むその他セグメントも減収減益となったが、電子デバイスは通信機器向けサーモモジュールが好調であったことなどから増収増益となった



2. 2020年3月期(予想)

2020年3月期通期の業績は、売上高85,000百万円(前期比5.0%減)、営業利益6,500百万円(同26.0%減)、経常利益4,500百万円(同44.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,500百万円(同12.1%減)が見込まれており、期初予想(売上高92,000百万円、営業利益8,800百万円)から下方修正している。セグメント別では、半導体等装置関連、その他は減収予想だが電子デバイスは増収予想で、全体として微減収見込みとなっている。設備投資額は40,000百万円(前期35,953百万円)と期初の48,000百万円からは減額されているが、依然として高水準が続く見込み。減価償却費は7,000百万円(前期5,755百万円)の予想。



3. 中長期的な見通し:半導体業界の成長は続く。中国の「2025政策」も追い風

主要向け先である半導体や同製造装置業界は、足元ではややペースダウンしているものの、中長期的には依然として5G関連投資など高い成長が見込まれる。一方で部品洗浄、パワー半導体、サーモモジュールなど個別製品では成長力の高いものも多い。政策面では、中国政府の「2025政策」は同社にとって追い風だ。成長を達成するために資金需要は旺盛だが、借入金や株式発行だけでなく、現地資本の活用も視野に幅広い調達スキームを検討する方針だ。



■Key Points

・石英、セラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い

・半導体業界はややペースダウンだが、2020年3月期も設備投資は400億円と高水準。

・中長期的には成長製品も多く、今後の動向は要注目



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)