リネットジャパングループ<3556>は13日、フィンテックベンチャーのソラミツ・ホールディングスAG(以下「ソラミツ社」)とカンボジアにおいてネット銀行参入を目指し、合弁会社を設立することで基本合意したことを発表した。本年4 月を目処に、出資比率を同社80%、ソラミツ社20%にて設立を予定している。



同社はカンボジアの中央銀行デジタル通貨「バコン」と連携した新たな金融サービスの提供、将来のネット銀行への参入を目指している。



同社は、カンボジアにて子会社(チャムロン マイクロファイナンス)を運営し、農村地域を中心にマイクロファイナンス事業を展開してきた。今回のソラミツ社との提携により、バコンを活用したビッグデータビジネスを手始めに将来のネット銀行業務への参入、および金融サービスにアクセスが困難であった農村地域における金融サービスの利用機会提供推進を目指し、合弁会社の設立にいたった。



カンボジアにおいては、世界的にデジタル通貨への関心が高まるなか、カンボジア国立銀行が主導し、ソラミツ社が開発したブロックチェーンを活用したデジタル通貨決済システム「バコン」のテスト運用を2019 年7 月に開始し、2020 年内早期の正式稼働が見込まれている。



本合弁会社の事業概要としては、バコンを活用した決済情報や同社のマイクロファイナンス、中古車リース事業などのビッグデータをもとに、データアグリゲーション・分析による新たなクレジット・スコアリングモデル等の開発からスタートする。また、ブロックチェーン技術を土台とする、従来型とは設計思想がまったく異なる新たなコア・バンキングシステム(銀行基幹システム)の開発・提供を、カンボジアをはじめとしたASEAN 諸国の銀行向けに行う、ソラミツ社のシンガポール子会社との共同開発も並行して検討している。なお、当該子会社への出資についても合わせて検討を開始している。これらの開発を整備した上で、同社グループは2021 年春のネット銀行への新規参入を目指している。本合弁会社の設立によって、同社ならびに同社グループ企業はカンボジアにおいて世界最先端のフィンテックサービスを提供できるグループ企業となり、カンボジアの経済発展に大きく貢献したい意向だ。



同社は、現在カンボジアにて中古自動車販売事業、自動車リース事業、マイクロファイナンス事業、マイクロ保険事業、自動車整備士をはじめとした人材教育・送り出し事業などを展開しており、カンボジア事業全体で従業員は既に400 名を超えている。